国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   人間は地球の中の一員として   天才剣士

 フィンランド北部ラップランドの森の夏はわずか数か月の間に、あらゆる草木が芽生え一気に緑に包まれる。しかし、ラップランドの夏の森に一歩足を踏み入れると、まず最初に出迎えてくれるのは、美しい若葉の緑でもなく、色鮮やかな草花でもなく、実はおびただしい数の蚊やブヨの大群なのだ。しかもその数としつこさは都会生活に慣れた私たちの想像を絶するものがある。だから森に入る旅人は長袖、長ズボン、そして蚊よけ帽子をかぶるのが鉄則となる。しかし、このようないわばバリヤーを自分のからだの周囲に築いてしまうことは、森と対話する最も重要な回路を自ら閉じてしまうことになる。森の本当の美しさは、嗅覚・聴覚・触覚など五感のすべてが解放されてこそ初めて見えてくる。多様な木々、草花、虫たち、動物たち、風、匂い、光などすべてが深く関わり合って一つの大きな生命体として生きている森。森のすべての生命がそれぞれの役割を担いながら、ともに一つの生命のシンフォニーを奏でている。
 人間も地球の中に生きる一員である事を理解し、他の生物と助け合って生きている事をもっと自覚すべきだ。たとえば蚊は人間の血を吸って卵を産むため人間にとってはうっとうしい存在だ。しかし、蚊だけを見ればそうだったとしても、人間は他の虫には多大な恩恵を受けていることもある。たとえば蜂によって蜂蜜が作られる。その他にも果物を作るために蜂を放して蜂に花粉を運ばせるほか、ミミズによって地面を肥やしたりする。
 また、地球を一つの命だと考えて大切にすることも必要だ。地球も人間と同じように中でバランスが崩れてしまうと、調子が悪くなるという事を理解しなければならない。調子の悪くなってきた兆候が見え初めて行動を起こすのではなく、そういうことが起こることを考えて行動しなければならなかったはずだ。
 確かに快適な生活のためには、自然を開発しなければならないこともある。しかし、「存在するものには良いとか悪いとか言う前に理由がある」という名言があるように、自然を利用しつつ、自然を大切にしていくことが大切だ。

   講評   siro

 天才剣士くん、こんにちは。進級試験の作文、がんばりましたね。項目、字数共にクリアできました。進級試験は合格ですよ。おめでとう!!
 今回、人間は地球の一員であり、地球上でくらす生物たちと助け合って生きていることを自覚すべき、という意見で書いてくれました。蜂やミミズなど、よい具体例をあげていますね。その他、私たちが口にする「肉、魚、野菜」など代表的なものも、全て他の生物ですね。そういったことを踏まえ、バランスを崩してしまっている地球を救うことが大切という考えを示しています。ここで、どのようにバランスを崩しているのか例をあげるとよかったですよ。地球温暖化、砂漠化、酸性雨などの問題が考えられます。調べた話やデータなどを入れるとよりよいですね。
 最後は名言をつかってまとめることができました。
 大変よくできました。


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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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