低学年から学力の基礎を作る
幼長、小1、小2、小3の基礎学力をひとつの講座で学ぶ。
読書の習慣、国語算数の勉強、暗唱の学習、創造発表の練習をオンラインで。


昨日2126 今日253 合計7251
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   順応性。   メロディ・ブルー

は大変有効な感覚器だが、あまりに有効なので、有効でない点に案外気付かないことがある。例えば物の大きさが解らない。そんなことはない、大きい小さいは見れば解る。そう云うかもしれないが、それは相対的な大小である。ものさしや顕微鏡等、何か基準の物が無い限り本当の大きさは知り得ない。大きさを知ると云う甚だ単純なことが出来ないから、人の世ではものさしを売っているのである。ものさし程簡単な器具は無いだろうが、それでも大変便利なものである。何故それほど便利かと云えば、視覚にだけ任せておくと大きさの絶対値が解らないからである。
相対的にものを見るということは確かに私達にとって大変便利である。私は小学生のとき受験を体験したし、その時志望校に合格した。合格出来たのは勿論テストの点を試験管の教師が相対的に見た結果である。私達も、塾の先生から「上位が選ばれる」と二年前から叩き込まれてとにかくミスなくテストを成功させる様に言われてきた。中学生になった今も、何でもかんでも相対的に自分を見られることが多い。最初は小学生のときの感覚が抜けずに苦労した。これだけやっておけば先生は私が何を何れだけ頑張ったか評価してくれる絶対的な見方を持っていたのに、テストはみんな脳が発達しているので私より点が良い。従って平均点が上がる。私は脳が可哀想。そして成績は降下…それに一時期戸惑ったこともあった。だが、人間は人と比べなければ評価出来ないのである。
だからといって、人間が絶対的にものを見ることが出来ないというわけではない。今、私のクラスでは毎日の日直のスピーチで「自分のこだわり」を話すことになっている。私は、物品は必ず色は黒で、あればレースが付属している物を選ぶと言ったと思う。これは、私の絶対的な物の見方だと思う。友人も納豆は必ず八十八回混ぜて食べるとか卵焼きは胡椒とマヨネーズをかけて食べるとか、誰でも自分の中に何かこだわり、即ち絶対的なものを幾つか持っているのである。勿論、こだわりといっても食べ物のことばかりではないが(笑)それを基準にして物事を決める、というのは人間的行動の中で非常に多いことなのではないかと思う。
しかし、大事なことはものを相対的に見るだけでも絶対的に見るだけでもなく、自分の中で幾つかこだわりを持ち、それ以外は環境に合わせて変えていくことだと思う。皆に適当にへらへら笑って合わせるのも、こだわりを持ち過ぎてドキュン扱いされるのも良くないことだろう。好きな言葉だが、出来上がった規則を何とか守ろうとすることよりも、実態に合わせて規則を変えていくことが、真に規則を生かす道であるともいう。私はこの意見を主張し続けようと思う。

   講評   koni



【第一段落】 要約は、とてもよくできています。難しい長文でしたが、読解できましんたね。

【第二段落】 一つ目の意見を挙げて、体験実例を書くことができました。わかりやすく説明できています。最後の文は、文末を「のだろうか。」とするとどうかな。読み手に考えさせる瞬間を持たせるといいね。続けて自分なりの答えを書いておくといいよ。例「人間は相対的な評価をするほうが楽(簡単)なのではないだろうか。」

【第三段落】 二つ目の意見を挙げて、体験実例を書くことができました。この話もぴったりだね。こだわりというのは、絶対的なものだものね。友達の話から具体例を挙げたところが、より身近に感じることができますね。表現の例「言ったと思う→言ったと記憶している。」

【第四段落】 名言の引用をして、総合化の主題で結ぶことができました。


毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)