国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   思いやりを持つ   怪盗ピエナ

日本は自国のこと、広く言えば目元のことばかりにとらわれすぎだ。
 第一の原因として、日本は自国の利益のことだけを考えすぎだ。わたしも含めてだが、人間はやはり〝まず自分のことから〟という意識がある。多分ほとんどの人がそうだろうが、試合中にバントより打ったほうが好きである。〝ここで自分が決められたらなぁ〟という気持ちは少なからず誰にでもあると思う。わたしは中学からバントが下手だったので(笑)打つほうが多かったが、バントのサインが出ると正直『ちゃんと決められるかな』という不安もあるが、『打ちたかったなぁ』という気持ちも少しだがある。けれどバントをしてランナーを次の塁へ進めるおかげで点が入るのであるから、バントはちょい役だがとても大切な存在である。
 第二の原因として、日本は外国の実態を知らない。というか、〝まず日本のことが先だ〟という気持ちを最優先して、〝他国のことはその後で〟とわざわざ知ろうとしない。しかい、日本は発展途上国に援助を世界で二番目に多く与えている。しかし、他国はその援助をただでてしているのに対し、日本は援助した分の何パーセントかを後で返すようにと約束している。そのシステムに対して他のから批判をあびている。また、日本人だけではないが、最近他人へ気を遣えない人が増えている。通っているバスの中で時々携帯電話で話をしている人や何度も着信音を鳴らす人がいる。わたしはそのような人を見ると思わず睨み付けてしまう。(笑)そんなことをせずに注意すべきなのだが注意はなかなか出来ない。本当に仲の良い友達ならともかくなかなか言えない。なので、まずは自分がそのようなことを絶対しないようにしようと心がけている。注意できないのは同じことなのだが…。
確かに、まず日本のことを考えなければ外国のことなど見えるはずがないと思うのもわかる。しかし、同じ地球で住む人類、国、そして生物なのだから、どの人々も同じ環境で暮らす権利はある。もっと日本人は思いやりの心を持つべきだ。日本が戦後混乱していたときに、他国が支援してくれたことをなぜ日本はやらないのだろうか。日本はその支援でどれだけ助かったかを思い出すべきだ。

   講評   mako

 作文自体は良く書けています。ただ、この長文を読んで書くとしたら、やはり科学技術に触れたほうがいい。話題を大きくとらえるのはいいことですが、日本人の精神を語るにしても、ここは科学技術をとおして考えてみましょう。
 日本人は平和や安定した暮らしとひきかえに何を失ったと思いますか? 著者が高潔さの徳と述べているものですが、これを失うことに大きく貢献してしまったものが科学技術だとあります。問題は、科学技術が本来の目的を失って有効に活用されていないことです。
 原因として目先の利益重視や経済的価値の偏重などが考えられます。
 問題点と原因が述べられれば合格ですが、未来はどうあるべきか、そのためにわたしたちはどんなことができるだろうか、についても希望を持って考えていきたいね。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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