創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   日本人とイギリス人の犬の躾け方   ロビン

日本人は、犬、猫そして馬のような家畜を人間の完全な支配下に位置するもの、人間に従属する存在とはみなしていない。それに対してイギリス人は家畜とは人間が完全に支配すべき、それ自身は自立性を持たない存在と考えている。犬は人間が人間のために利用する従属的な存在であるから、逆に一切を面倒見る責任が人間にある。もちろんイギリス人でも日本人でも、一般の人は今述べたような動物間、生命感をはっきり意識しているわけではない。
僕がこの話を読んで不思議に思ったことは、同じ地球に住んでいるのに何で正反対なのかという所だ。しかし日本でも皆がみんなしつけが出来ていないわけではない。家の近所に住んでいるおじいさんの犬はとてもおとなしく、ほえない。他の人の犬を見かけても、なんとも無かったかのように通り過ぎていく。おじいさんは、三年前までもう一匹犬を飼っていたが、友達の犬をあずかっていたようで返してしまった。しかし、驚くことにその犬もとても大人しいのだ。普通なら知らない人のうちに来たら
「グルルゥゥゥゥ。ウァンウァン。」
と叫んでおじいさんが飼っている犬に飛び掛ったりするときもありそうだ。が、実に大人しい。まるでおじいさんが天才ドッグトレーナーのようだ。いや、本当に天才ドッグトレーナーだったのかもしれない。しかし天才ドッグトレーナーではなくとも、その能力はすごいと思う。
僕の母は昔、犬を飼っていた。名前はロビンで、オスだ。祖母が通っていたお茶教室の先生の妹さんが飼っていた犬に赤ちゃんが出来たからもらったようだ。まだ生後1ケ月半で、ものすごく可愛かったようだ。家に来てからは「おて」と「おかわり」を覚えるのにとても苦労したと聞いた。三人兄弟の長女の母はしつけをやっていたらしく、初めてきた夜は、一緒の布団で寝ていたロビンがおもらしをしてしまったと言っていた。ロビンは外で飼っていたが、母と次女のおばがけんかをして母が勝っているのを聞いていたせいか、ロビンは母が強いと思ったらしく、母が散歩している時は母の言うことをよくきいたという。母も言っていたが、ロビンは頭がとてもよかったようだ。僕が生まれたら父にはほえていたが、母が抱っこしていた僕にはほえず、下を向いていたらしい。僕が歩けるようになった時は、ロビンはよぼよぼだったので、四、五回散歩は出来たらしいが、母は僕が引っ張られてしまうのではないかと心配してそんなに長くはやれなかったと言う。九年前にロビンは死んでしまったが、僕は犬を飼いたいと思っている。そしたら母にショーを見せたい。
「ポチは英語が話せます。」
「ワンッ(ワン=1)。」
僕はイギリス人の育て方や日本人の育て方、どちらとも悪くないが、かたよりすぎると、ストレスがたまったり、わがままになったりするので時には厳しく、時にはやさしくするのがいいと分かった。 

   講評   mae

 今月もいい清書が書けましたね(^o^)/。来月もロビンくんの作文を読むのが楽しみです♪

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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