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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   日本人の固まり   ぼんちゃん

 世界じゅう、どこに行っても日本人の旅行者たちは、身のまわりに、「日本」を持って動き回る。旅行者たちをとりかこむ小さな「日本」、あるいは、彼らが持ち歩く「日本」、それを、わたしは「文化的カプセル」と名づける。その中に入っているかぎり、目に見えない文化の皮膜のようなものが、日本人を外界から遮断してくれるのである。日本人だけが皮膜にかこまれていると考えるのはまちがいだが、日本人の場合、とりわけその「文化的カプセル」の外皮膜はかなり強く、それを破ることを日本人はあまりしたがらないように思える。
 日本人は、だいぶシャイというか、引っ込み思案な人種だと思う。あまり積極的に新しく人付き合いを始めようとせず、ひとつのグループにずっと固まっている。これは、旅行のときのみならず、外国に住むときも同じだと思う。子供を日本人学校に入れ、日本人の親同士でお茶を飲みにいき、週末は日本人同士でバーべキューをし......「せっかく、国外に出たのに、その国の文化や人に触れないでどうするのだ!」といいたくなる程の「日本人」の固まりようだ。
 その点、アメリカ人などは凄いと思う。日本にきたら、寿司を食べ、畳の部屋での生活を体験し、覚えたての日本語をどんどん使う。本来ならば、日本人だってここまでするべきなのだ。
 しかし、やはり新しい環境というのはなじみにくい。特別に、どうしてもなじまなければならない状況(学校への転入など)ではない場合、人間はなかなか新しい環境に慣れようとはしない。
 実際、今の私もそういう状況だ。私が今通っている塾は家から大分遠くにあり、また去年(5年生)の9月に入塾した。しかし他の生徒達は、4年生の頃から一緒であり、学校も同じという場合が多かったので、私はその輪の中に入らずいわゆる「皮膜」を自分のまわりに張っている。
 人間にとって、新しい環境に順応することは大変なことだ。だから、人間は旅行などの短期間滞在や、まわりが日本人に固められているときなど、必要ないと判断した場合はその環境に馴染もうとしない。
 だが、旅行などでの楽しみの1つとして現地の人と友達になることもあげられるだろう。ぜひ、日本人だけで固まらず、旅行先の空気も取り入れたい。

   講評   kirara

 いよいよ最後の週ですね。個人的には本当にさびしいけれど、ぼんちゃんの場合作文に関してはもう完成された領域にはいっているような気がします。ぼんちゃんの作文がすばらしいのは、これまでぼんちゃんがしてきた読書の貯金のおかげです。今は貯金がたくさんあって、何も困ることはないでしょう。けれど、銀行の貯金と同じで、何もしないといつか必ず底をついてしまいます。中学生になったら、高校生大学生になったときのために、さらに貯金を増やしていってくださいね。
 ぼんちゃんの未来が、大きくひらけていきますように!

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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