創造と発表の新しい学力
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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いろんな 一番 こんこん
「一位、七波。二位、○○。三位、・・・・・・。」
私が一番になった事は、たいしたことではない。タダの遊びで、普通の遊具、ブランコを使っての遊びだ。私達は、四、五人でやっていた。
それは誰が、一番早く、一番高くブランコをこげるかの競争である。ブランコは四つあったので、四人の場合は、ひとりが審判で、三人が競争をする。五人の場合は、一人が審判で、四人が競争をした。ルールは、まず片方の足が、両足を地面につけ、審判が「ヨーイ、スタート!」と言ったら、ブランコに乗っている人がこぎ始め、審判は前で見ていて、一番早く、高くこげた人から一位、二位、三位、と順番を見て言う、と言う簡単なルールだった。他には、立ち乗り、座り乗り、自由なども決めていた。
私は、立ち乗りも、座り乗りも、自由も、ほとんど一位だった。ブランコを使ったワザも、「おじぞうさん」とか「でんぐり返し」などを考え、遊んでいた。私はひとりで乗るだけでなく、二人乗りの立つ方も得意であった。二人乗りでも、「フライパン返し」や「ツバメ返し」と言うワザもあった。ただ2人で乗っているだけでなく、「遊園地にいる」とか、「お化け屋敷にいる」、「旅行中だ」、など想像しながら話し、乗るときもあった。
友達の中には、
「キャー、コワ〜イ、止めて。」
とか、
「ウワァ〜、ウォ〜、そのワザはやらないで〜。」
と言う、ストップの言葉をかけてくる人もいたほど、私のこぎ方は、スリルがあったのだろう。中には、体が軽くて、一瞬、まるで、風船がはねた時のように、フワッと浮き上がる人もいた。
「お母さん、今までの中で、一番になった事ってある?」
私が聞くと、母は「ある、あるよ」と言い、教えてくれた。母の一番になった事があるのは、小学校五、六年の時だそうだ。私の今住んでいる市で、水泳記録会、と言う小学校五六年の泳ぎが速くて、上手な人だけが出れる記録会が、母の小学生時代にもあった。その記録会は、いくつかの小学校が参加するもので、一位になるのは難しい。それなのに母は、クロールで一位を、五年か六年の時にとってしまったのだ。私も、これにはさすがに驚いた。それに、陸上記録会と言うほうの、走り高跳びも六年で、一位をとったのだ。しかも、前の新記録と同じ記録だったらしい。この事にも、びっくりした。
私は水泳が苦手なので、母は速かったのに、なぜ私は上手く泳げないのだろう?と思った。私は、どんな一番があっても、見た目ではまったく気付かない、という事がわかった。
講評 hira
改めて読み返して、ブランコってこんなにいろいろ楽しめるのだなあと、なんだか知らないで損をしたような気がしました(笑)。ブランコ運転技術だけでなく楽しもうという想像力でもこんこんちゃんは一位ですね。よく考えたら、技の名前だって「たとえ」のオンパレードですから!
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