国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   小さな幸福   あにせ

 「ピピピピ」
いつも通り携帯電話のアラーム音で目が覚める。いつも通り支度をし、いつも通り家を出る。私は時間の流れと共に同じように繰り返される日々を送っている。自分にとっての幸福は何か。幸せに感じる瞬間は人によって様々だ。大きな喜びであったり些細なことである時もある。何かを成し遂げて得た幸福は、自分の人生をも変える出来事になるかもしれない。しかし幸福は、実はすぐそばに転がっていたりするのだ。私は、些細な喜びや幸せでも十分に感じ取り、今ある幸福を大切にするべきだと思う。(書き出しの工夫)(当為の主題)
 そのための方法として第一に、たくさんの物事に目を向けることだ。世界中には様々な問題を抱えている人達がいる。私はずっとカトリックの学校に通っているため、貧しい国への寄付をしたり考えたりしてきた。生きるだけで精一杯で食べ物を食べられるかもわからない人、いつ死ぬのかもわからないような恐怖を抱えている人など、色々な人が地球上にいる。そのような中でたまたま日本に生まれ、たまたまこの時代に育ち、何不自由なく生活できている私はどれだけ幸せなのだろうか。人間は欲張りだ。今ある幸せに満足せずにより多くの幸福を求めようとする。だから今ある幸せを見落としてしまいがちなのだ。常に広い視野を持って多くのことに目を向ける必要があるのではないか。(複数の方法1)(体験実例)
 また第二の方法に、現代の目に見える結果を求める社会ではなく内側からの満足感を満たすことに価値を置くことだ。現代人は結果を追い求めすぎて自分自身を見失いがちだ。今のような不自由ない生活を送れなかった大昔の人々、または途上国に住む人には心が清い人が多い気がする。外側の満足感が十分でない変わりに、内面から満足できる方法を知っているのではないだろうか。現代人がわがままなのは富んでいるが故だ。内側の幸福をもっと求めるべきだと思う。(複数の方法2)(歴史実例)
 確かに、結果によって得た幸福は人生を変えてしまうほど大きくなる場合がある。目標に向かって突き進むその気持ちはとても美しいものだ。しかし、幸福とは大きなものではなく小さなものがすぐ近くに落ちているものだ。何気ない日常生活の中で、落ちている幸福を拾い集め、それを大事にするべきだ。
「ピピピピ」
携帯電話のアラーム音が鳴った。また新しい一日が始まる。今日はどのような幸せが落ちているのかと胸を膨らませながら朝を迎えるのも悪くないだろう。(当為の主題)(自作名言)(書き出しの結び)

   講評   nane

 書き出しがうまい(笑)。小論文でも、このように情景的に描いて結びの意見とつなげていくといいよ。
 「今ある幸福を大事にする」は、実は奥の深い言葉。年齢によって、この言葉の意味がまたどんどん深くなってくると思うよ。
 世界に目を向けるというのは、いい方法だね。自分の周りだけ見ていると、不満が多くなるのかもしれない。
 歴史実例は、ちょっと苦しかった。ここは、小学生向けの簡単な伝記などを数冊読んでおくといいよ。
 結びの工夫はうまくできた。ここは時間がかかるけど、これからもがんばろう。


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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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