創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   Let   PINPA

 効力感は、自分の努力だけで伸びるものではない。子どもと言うのは自らお手本を探し自分のしたい活動や達成を選び、そこで自己向上が実感され、初めて真の効力感は獲得される。その時に親はお手本を押し付けようとしたりするのではなく、また賞罰によって子どもの行動をコントロールしすぎないことが大切だ。大人は子どもの自己向上が促進されるように環境条件を整えたり、子どもの行動を導くことが必要なのだ。
最近の子どもは公園に連れて行き自由に遊ぶことが出来ないらしい。えっ?一体何するの?との具合に。そのような子どもをなくすためにも、今大人たちがすべきことは何なのだろう?大人は子どもがやる気や自信を持てるような環境をつくるべきだ。
 その第一の方法として、挑戦させてあげることだ。子どものころの思い出と言うのは成功はもちろん失敗も印象のあるものはしっかりと覚えている。大人とはそれを反対などするのではなく応援することが必要だ。
 これは聞いた話なのだが、ある小学5年生は親が厳しく毎日塾に通い、夏休みも映画の一つさえ見ず、塾通いで夏休みを終えたそうだ。しかも習い事としてバレエを習いたいという、その子の思いを父親は「ただの遊びで習うだけならお金と時間の無駄だ。」と言って反対をしたらしい。
 ここまで極端な話も珍しいが、最近は私の周りでも小学生のころから塾に缶詰となり、子どもらしい遊ぶということをしない子どもが多い。このような現状をなくすべく、大人は子どもがやりたい!といった意思にはやらしてあげるべきだと考える。危険だから、ならば怪我をして学べば良いではないか。時間がないから、今やりたいと言う気持ちは今しかないのだから。失敗したときには手を差し伸べてあけることこそが親としての役目なのではないか。
 第二の方法としては学歴や家柄だけで判断するのではなく、その人個人の人間性を認めるような社会にするべきだ。下克上の風潮から流れた戦国時代。あまり世の中時代は安定した時代ではなかったが、誰しもが上に昇れるチャンスがあった。かの有名な大阪城を建てた豊臣秀吉、元々は農民の生まれであったが彼の持つ人間性や知恵が認められ天下統一を成し遂げた男だ。このように例え学歴や家柄が優れていなくても、天下をまとめることが出来る人がいる。そのことを前提とすれば、これからの社会をまとめていくリーダー的存在を発掘するためにも、個人の人間性は認めるべきなのだ。
 確かに大人が子どもに対して導くことも失敗をせずに進んでいく最短距離の良い方法である。しかし子どもとは小さな大人ではなく不完全な大人なのである。そのため失敗を繰り返しても良いのである。失敗を何度も経験することによって大人になるのである。そのためにはたくさんのことに挑戦し、何事に対してもやる気や自信を持っていなくてはならない。そのためにも大人が子どもがやろう!と思えるような教育をするべきなのである。それこそが未来の社会の姿を映し出すのである。

   講評   hota

 提出も早かったですが、内容もよいですね。さすがPINPAさん、しっかりした意見文になっています。森リンも92点。立派です。今回は、PINPAさんにとっても身近な、実感の持てる内容でしたね。そのせいでしょうか、意見に「ぶれ」がなく、一貫性のある、説得力のある主張になっています。

 PINPAさんも、塾には通っていないと言っていましたね。私もですが、そのおかげか、やりたかったことを勉強などのせいでできずに我慢した、という記憶がないのです。もちろん勉強も大切でしょうが、10代にしかできないことって、たくさんありますよね。それをきちんと経験しておかなければ、その先の人生を、満足できるように歩いてはいけないと思うのです。

 PINPAさんも、これまで、やりたいことはやってきたのでしょうね。そうさせてくれたご両親にも、感謝しましょう。そして、将来、PINPAさんの子供にも、こういう効力感が持てるように接してあげてね。
 個人的にできることはこれくらいですが、社会的にも、もう少しそういう社会になればいいのに、と思います。

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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