創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   挑戦の意義   ビーバー

 私は昔は結構内向的な性格で、挑戦にあまり気が向くほうではなかった。小学校の頃に挑戦したことはと聞かれても、何をやったか全く覚えていない。今でこそ挑戦するようなものが自分の中にあるが、小学校の頃の私にはそれがなかった。受験前は特に、学校でも寝てばかりで、学校での活動時間は体育と給食と掃除だけだった。これがいわゆる「無気力」なのだと今は思う。今若者に無気力な人間が増えているらしいが、それの原因はやはり挑戦対象がないことにあるだろう。効力感は、挑戦するものがあり、それを達成することで初めて前へ進んでいくものだと思う。今の無気力社会には、挑戦する積極性が必要だと思う。私は、人間には挑戦するという行為によって効力感を持たせるべきだと思う。
 まずそうするための第一の方法は、子供のうちから挑戦を積極的にすることである。私は最近は暇がなくて実行できることは少ないが、よく自転車で遠出をしている。挑戦目的で出ることは少ないが、現在行こうと計画している中には半分挑戦を含めたものがある。我ながらその数は尋常ではない。今までの走行距離で一番長かったのは130km超で、挑戦目的を含めていてかつ走行距離が上回りそうなものは4、5個計画している。こういうことをしていると体力はもちろん精神力もわりと鍛えられるが、それにブレーキをかけることはあまりよくない。私の親も中学を卒業するまでは制限をかけていた。挑戦することを続けることによって、それを成し遂げる力も自然に付いてくるのだと思う。
 その第二の方法は、社会自体が挑戦に対して積極的になることである。政治体制はわりと人民の挑戦、つまり革命で動くことが多い。歴史上色々な場所で色々な時期に革命が起きてきたが、革命は人民の政治組織に対する挑戦行為である。革命ほど過激でないほうが良いが、挑戦がしやすい社会もなかなか望ましいものである。しかし日本ではあまりそういう挑戦行為が見られなかった。あったとしても大規模なもので明治維新など。それだけ日本人は今まで消極的な傾向があったように思われる。しかし今は国際化の時代、世界と接触していく以上、挑戦に積極的になることは大切なことである。日本の教育を見直して、積極的な国民性を築くべきだと思う。
 確かに、自分の力量の限界を知る必要もあるし、無謀なことを押し通すのは避けたい。だが、挑戦は間違いなく大切なものである。覆水盆に帰らずということわざがあるが、こう言っていたら失敗をおそれて何もできない。盆上の水はこぼれて当然、挑戦は失敗することにも意味があるのだ。おそらく挑戦をしない人は、この類の失敗を恐れているのだろう。しかし、「挑戦」である以上、失敗を恐れてはいけない。挑戦に積極的にならなければ、自分はいつまでたっても成長しないまま、人生無気力におされつまらないまま終わってしまう。だから私は、挑戦は積極的にすべきだと思う、いや、積極的にしなければならないと思う。

   講評   nane

 自分の体験から始めたところがいいね。挑戦意欲というのは、自覚した年齢になってから生じるものだから、小学生のころのんびりしていたというのは、かえってよかったのかもしれないよ。
 自転車乗りの話は、ビーバー君ならではだね。これからも、自分らしい経験を積んでいこう。
 第三段落の社会の挑戦の話もよく考えている。確かに、日本は社会全体が動くときは早いけど、そうでないときは全体に先に進む人の足を引っ張ろうとする傾向があう。もっと自由に挑戦できる仕組みにしていく必要があるね。
 「覆水盆に……」の加工はいい感じ。盆に返らない決心がまず大事ということだね。

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