低学年から学力の基礎を作る
幼長、小1、小2、小3の基礎学力をひとつの講座で学ぶ。
読書の習慣、国語算数の勉強、暗唱の学習、創造発表の練習をオンラインで。


昨日2566 今日3206 合計5772
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   名前   仁愛

自分自身を説明、紹介する時に、名前を述べることは不可欠である。名前は自分を表す一種の記号だといっても過言ではない。
もし人々が名前をつけるという表現方法を失ってしまったらどうなるのだろう。大変分かりにくく、ややこしい世の中になる事は間違ないだろう。特定の人を表すときは「あそこにいる人」「赤い服を来た小さい人」というふうに言うのだろうか。仲の良い人を呼び止めるときに名前で呼ばずこのような表現で呼ぶのは大変奇妙である。
士農工商の身分制度の定められていた江戸時代、武士しか名字を持つことを許されなかったそうだ。
農民などは「隣村の次郎さん」女性は「お宮さん」などという下の名前や愛称でしか呼ばれていなかった。国は違うが、かの有名なレオナルド・ダ・ヴィンチの名前も本当はダ・ヴィンチ村のレオナルドという意味で村の人は皆同じ名前であったのだ。
しかしながら、現代には名前がある。にも拘らず「佐藤さん」「中野さん」「田中さん」といった同じ名字の人が多い人を呼び止めるのにも時々間違いやややこしいことが起こる。佐藤さんを呼んだつもりでも、他の佐藤さんが来てしまったりすることがあるのだ。
話は変わるが、私の友達には自分の名前をコンプレックスとしている人が何人かいる。同じ歳の男の友達がいるのだか、その人は相当顔はかっこ良いのに名前が江戸時代をおもわせるかのような古臭い名前をしているのである。彼はとても気にしていて早く改名したいと常々言っているが、私は彼の名前は誇に思ってよい位立派な名前だと思っている。
私は幸い名前のことで悩んだことはない。私はこの母が一生懸命名前の辞書を引いてつけてくれた名前が大好きだ。だからこそ一生大切にしていきたいと思う。また、私がもし誰かの名前をつける機会があったら、名前はその子が一生背負っていくものだから真剣につけてあげたいと思う。

   講評   yuta

 4段落のいい流れで書けています。「名前」というテーマを軸に、さまざまな見方で面白い実例を挙げることができましたね。
◎書き出しの工夫:自己紹介から書き出しました。
●前の話・聞いた話:4段落構成の3段落目に違う視線で展開する項目です。第2段落には、名前の意義や実状を考察できました。歴史的な見方をして、時間の厚みも持たせましたね。 第3段落で話題を変え、「名前にコンプレックスを持つ友人」を紹介できました。古臭い名前の男子は、いつかいい名前だと気づくといいね。  ●たとえ:「まるで〜のよう」の表現を入れましょう。
●ことわざの引用:一般化の主題の前に“「名は体を表す」ということわざがあるように”などと入れます。
●一般化の主題:“私はこう思う”だけで終わらせずに“人間にとって〜は……である”と、大きく考えてまとめましょう。
●書き出しの結び:作文のときは、最後に書き出しと呼応させた余韻の残る一文をつけます。
       

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)