国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   証と戒め   いほめ

 カキは中国で生まれ日本で大きく発展した果物で、また、日本名のままで世界に通用する数少ない果物でもあります。カキはビタミンCを格別にたくさん含む果物です。それはリンゴの二十三倍、欧州ミカンの二倍にも達し、長年にわたって日本人の貴重なビタミンCの供給源となってきました。カキは千年の時を越えて、今なおただで食べられる日本最大の果物なのです。甘がきの品種も多いのに、そんなに手をかけてまで渋ガキにこだわるのは、とろけるような肉汁が甘ガキでは遠く及ばない上に、寒冷地では甘ガキも温度不足で渋が抜けず、甘ガキの産地が暖地に限られているためです。果実が赤く完熟してタネが充実し、渋みのなくなる「熟しガキ」の時期こそが動物たちの食べたい気持ちと、種を運んで欲しいタネの気持ちとが一致する時なのだろう。ところが、渋を抜いてまで若いカキを食べてしまうという人の出現は、カキの進化にとって勘定外のことだったに違いありません。(要約)
 カキと言えば、ちょっと古そうな家に立っているイメージ。甘くてきれいなオレンジ色で、けれど、あまり最近の人は食べていなそうなもの。私は、はっきり言って、カキはあまり好きではない。嫌いというわけではないが、リンゴやミカンのほうが好きだ。それには、リンゴやミカンとは違い、カキはあまり買わないから、ということもあるからかもしれない。私は、リンゴのような形のしっかりしたもの、甘いものが好きだ。なのになぜかカキはあまり好きになれない。これは、私が外国のものになじみすぎていて、日本のものにあまりなじんでいないということなのかもしれない。もしそうだとしたら、自分の国になじめるようにもっと努力をしたいと思う。
 モモ、イチゴ、さくらんぼ(チェリー)、ブドウ・・・これは主に私の好きな果物。メロン、ナシ、スイカ・・・これは嫌い、とまでは行かないが、私があまり好きではない果物。果物という一つの種類の中でも、色々と好き嫌いがある。単に私の好き嫌いが激しいだけなのかもしれないが。私の好き嫌いの激しさは、自分でもわかっているが、少しひどいと思う。前に母に言われて気づいたのだが。それはいいとして、本来日本にあるものより、他の国から伝わってきたもののほうが今の人間にはなじんでいる。人間は常に便利なものや、流行のものを手に入れようとする。日本が代わっていくことは良いが、それで日本の古くからのものがなくなることはいけないと思う。いつまでも日本のものを残しながら、いろいろ取り入れていくことは難しいことだとは思うが、常に日本を残しつつ入れたらいいと思う。
 古くからの文化とは人間にとって自分の国の証であり、戒めでもある。
自分たちの国がどんな風になっていたか、どのようなものがあったかが分かることはいいが、それは自分はそれ以外の国の人などにはなれないという戒めでもあると思う。

   講評   jun

 元の長文が敬体でも要約のときは常体に直しましょう。
 柿の話を日本の文化の話につなげ、主題を深めて考えたところはすばらしいです。特に「古くからの文化とは人間にとって自分の国の証であり、戒めでもある。」は立派な名言になっています。
                             

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