創造と発表の新しい学力
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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真実は自分から さくら
子どものころわたしは「ノー一語」という見出しの文を読んだことがある。一般に「ください。」とか「おねがいいたします。」とかいう依頼の言葉や、「すみません。」とか「ゆるしてください。」とかいうようなわびのことばも、いいにくいものである。そういう真実になってものをいうとき、そのことばは良く相手に通じるだけでなく、ことばがすっきりしてくるのである。(要約)
わたしはこの間家庭科の宿題を忘れてしまった。それはいろいろなことにかかわってくる重大な宿題だったから本当にどうしようとどきどきしてしまった。そして先生に小さな声で
「本当にすみません。」
といった。あまりに緊張して小さな声しかだせなかったのだ。そうしたら先生に
「なんていったんですか。」
といわれてしまった。もう一度同じことを言ったら、
「分かりました。もし次に、忘れてきたら、もうあなたには期待しませんからね。」
とかなりおこられてしまった。あとからわたしは最初からしっかりいっていたら先生もすこしはゆるしてくださったのかな、と自分の言葉に後悔した。
前に母から聞いた話だが、昔母が祖母の大切にしていた花瓶を落としてしまったそうだ。幸いばらばらになっていなかったからあとでなおったそうだが母は泣きそうになったと言う。祖母がかびんを見て
「どうしてなにもいわないの。」
ととてもおこられたそうだ。母は後で自分から本当のことをいっとけばよかった、と心から思ったそうだ。
わたしはこの本を読んで真実は最初からはっきりと言わないと、言ったほうも、言われたほうも気分が悪くなる、ということが分かった。
講評 jun
言いにくい言葉を勇気を出して言ったのに、声が小さかったために先生から厳しい言葉をもらってしまったのですね。正直に言っただけでも立派なのにね。
お母さんから聞いた話もぴったりの似た話ですね。
真実は自ずとわかるものですが、たとえそれが言いにくいことだったとしても隠さずにはっきりと言う方がその先の展開が明るくなりますよね。
▲第一段落の書き出しを一マス空けてね。
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