国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   勇気持つ門福来る   アフロ軍曹

「『ノー』という言葉はときとして大変言いにくい言葉であるが、言いにくいからといって、言うべきときに、言わないでいると、相手に思いもよらない迷惑をかけることがある。」これは私が子供の頃読んだ、「ノーのー語」という見出しの文である。これは人間という人間が生きていく間にぶつかる問題だ。言葉の生活にはたまに言いにくい言葉が現れて、私たちの言葉をにごらせたり、くもらせたり、ゆがませたりする。例として「忘れました」が挙げられる。これを言うとき私たち人間は知らずに声が小さくなったり、不明確になる。また、一般に「ください」「おねがいいたします」とかの依頼の言葉や「すみません」「許してください」などの詫び言葉などもそうだ。何かを詫びるとき言いにくさをこらえられず卑屈な態度をとりやすい。しかし、これらの言葉の言いにくさを押し切って言う声や姿こそお詫びの真実が現れるのだ。
私はこの話を読んで、言いにくい言葉を言うときに言いにくさを堪えれば相手の心を動かすことが出来ることに感心した。
私はこの話を読んだときに、赤毛のアンのことを思い出した。
その日、アンを引き取ったマリラの友達のレイチェル夫人がマリラの家に遊びに来た。アンを見たレイチェル夫人は
「これが噂のアンって言う子かい?そばかすだらけで赤毛じゃない。」
と思わず言ってしまった。“そばかすだらけで赤毛”という言葉にカチンときたアンは
「なによ!!今私が言われたことは、アンタが太っていて豚みたいだといわれたぐらい傷つくんだからね!!」
と言い返して部屋に閉じこもった。マリラは怒って“アン、謝りなさい。出ないと夕食は与えないわよ!”といったがその言葉は<<表現・たとえ>>まるで石にしゃべろ!と命令したようで、何も効果はなかった。夕食になってもアンは部屋から一歩も出なかった。心配になったマシュウはアンの部屋に行った。<<表現・ダジャレ表現>>もー!といって牛みたいなふくれっつらをしているアンにマシュウはレイチェル夫人に謝ることをすすめた。最初は恥ずかしいのか、許してくれるかどうか心配だったのか誤る気を起こさなかったアンだが、とうとう謝ることを決意した。次の日アンはレイチェル夫人の家に行った。
「レイチェル夫人、昨日はあんなことを言ってしまってごめんなさい。あなたの太っているところはいいところなんです、本当は。」
アンの必死の謝り方にレイチェル夫人は
「わたしこそ、あなたの気にしているそばかすのことや赤毛のことを言ってしまってごめんなさい。」
と許してくれた。それどころか二人は仲良くなったのだ。私は言いにくい言葉ほど幸福を呼ぶのだな、と思った。
<<前の話・聞いた話>>私の知り合いは物を送ってくださる。送られてくるものはみんないいものだが、たまにいらないものもある。それが毎回送られてくるときもある。本当は断りたいが、相手が私たちを喜ばせたいと思って送ってきたものと考えると断りにくくなる。私の母は知り合いに断る言葉が言いにくいそうだ。確かに、断り方を間違えれば相手を傷つけてしまうことがある。しかし、そのことを言わなければ逆にこちらが嫌な想いをするだけだ。しかも、断ればそのものが送られてこないだけでなく、それをきっかけに相手の欲しいものなど知ったり教えたりで帰って仲が良くなった、などの出来事もあるかもしれない。私はこれからこういうことがあった時は、思い切って相手に断ってみようと思う。
私は言いにくい言葉を言える勇気が大事だと思う。なぜなら、言いにくい言葉を言えれば後に幸福が待っているからだ。ケンカの後にお互いが謝れば雨降って地固まるということにもなるかもしれない。逆に言いにくい言葉を言えないで、言うことを避けていれば“うそつき者”となってしまう。うそつき物はだんだん友達が減っていき、不幸になる。私は勇気を持つことで幸せを得られることが分かった。

   講評   kiri

 
 こんにちは。同じことばでも、言い方によって、ずいぶん受ける印象がちがったりするものだね。今回は「言葉」について考えます。

<構成> 今回の長文は筆者の言いたいことが最後の段落に書かれているけど、そこもふくめて、上手な要約ができていました。要約では、具体例は書かなくてもいいので、「例として…とりやすい。」の部分は省いておこう。
<題材> 第二段落の赤毛のアンの話はよく思いついたね。いい例が書けました。昔話などから例を挙げるのは、言葉の森では中学生になってから練習することだけれども、アフロちゃんはそれがもうできているね。びっくり。第三段落では,アフロちゃん自身の体験が書けました。言いにくいことを言うことで、より理解が深まることってあるね。
<表現> 「雨降って地固まる」ということわざもじょうずに入れました。がんばったね。これからも、ことわざや四字熟語など、難しい言葉を作文に入れていこうね。「まるで」も、いつものように、いい感じで使えていたね。
<主題> 最後の段落は、この長文と、アフロちゃん自身の体験から「わかったこと」をしっかり書くことができました。立派な意見だったよ。

                   

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