国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   ケンカは友達   かせり

 先日、私は親友とケンカをしてしまった。親友とはもう三年間と一緒にいるためもあって、すぐにではないが解決した。原因は二人共にあり、二人共自分が悪い、ということを認めたくなかったせいか、二週間ほど気まずい雰囲気になっていた。しかし二週間後、二人で話し合い、自分の意見を言い合うことで解決できた。私はこのケンカから、二人共に原因があるときに、自分から謝り、それから自分の意見をいうことが大切なことだと思った。私と私の親友のように気まずくなってしまうこともあるが、私はケンカすることは良いことだと思う。
 第一の理由に、ケンカをしなければ相手に自分の思っていることが伝わらないからだ。私が親友とケンカの後に話し合ったとき、初めて私は相手の本当の気持ちが理解できたし、相手も私の意見に対して驚いて、反省していた。二週間という間も仲直りできなかったのは、自分たちの本当の気持ちを伝えていなかったせいだと私は思う。もう少し早く話し合ってみればもっと早く解決できていたかもしれない。しかし、その話し合いが終わった後からは私達は前よりももっと仲がよくなり、もっとお互いを信頼できるようになったのだ。
 第二の理由に、ケンカをする、ということはお互いが信頼し合えている証拠なのだ。(人間関係における意識調査 2004年)のデータによると、夫婦、親子間で本音を話しているか、という質問があり、「はい」答えた人は75%で、「いいえ」と答えた人が19%だった。このデータによって、「はい」と答えた人のほうが圧倒的に多いので、私は家族には本音が言い合えるからケンカが多いのだ、と思った。もちろん初対面の人にケンカを売る人などはいないし、信頼していなければ自分の本当の意見を言おう、と思うことも少ない。私は「ケンカするほど仲がいい」という言葉もあるとおりに、信頼し合っているからケンカができるのだと思う。
 確かに、知り合い全員とケンカしずに、仲良くなれば、問題も起こらない。しかし、「一人の敵も作らない人は、一人の友も持たない」という名言のように、ケンカをしてお互いを信頼し合えるようにならなければ本当の友達は持てない。戦争など、人を傷つけるケンカはもちろんいけないが、自分の意見を通してたまにつまずいてしまうことは誰にでもある。そしてそのケンカからもっと色々なことを学ぶこともできる。私は、ケンカをするから友達や家族の絆が深まるので、それはいわゆる私の友達であると思う。

   講評   tama

 「けんかしないで」、「みんな仲良く」という言葉は、小さい頃から耳にタコができるほど聞かされたことでしょう(笑)。、しかし、相手に自分の正直な気持ちをぶつけることができなければ、信頼関係を築くことはできないと思います。けんかはしないに越したことはないですが、場合によってはけんかもよい、とプラス思考で考えることができました。

【複数の理由・実例】 自分の思いを真剣に伝えようとして、けんかになってしまう場合もあります。またほんの少しの誤解が、お互いの溝を深めることもありますね。しかし素直になって相手の言い分を聞いたり、冷静に自分の意見を伝えることで、お互いの理解が深まり、信頼関係が生まれると言えるでしょう。親友とのけんかはこたえたでしょうが、さらに仲良くなるきっかけができてよかったですね。データを用いて、しっかりと自分の意見をまとめることができています。

 最近は、親や友達とけんかをしたことがない、という人も増えているようです。かせりさんが、「けんかをしてしまった」と書いてくれたので、安心したほどです。けんかができるほどの親友に恵まれて、とても幸せですね。けんかを通して得られたものは、大きかったと思います。何度もうなずきながら読ませてもらいました。


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