国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   福を呼ぶなら、笑え!!!!   ニンジンスキー

 「笑う門には福が来る」のであって、福が来るから笑うのではない。自分から運を寄せつけないでおいて、「私は運が悪い」となげいている人は多い。運と見えるものは日常の生き方の結果である。もし、幸運がほしいなら、日常のおくり物一つにも心があることが大切である。研究室から大切な本を借りて返さない学生が最近多い。こういう人はまともな人からは相手にされなくなる。その結果、そのような人の周りには質のいい人が集まらない。だから幸運もドアをたたかない。
 私の学校では、今年、新企画として、「大縄大会」がある。大縄が好きな人は、毎日、全てのお休み時間に練習する。こうした有志が集まった大縄だと、八の字が最高500回以上なのだが、クラス全員だと、最大でも200回前後にとどまる。その差はなぜか。それは、「有志」と「全員」の差なのだ。特に、大縄の練習を遠巻きに見ている男子は、「500回以上できたんだよ!!!」なんて言っても、「へー、そうなんだー」で終わり。まったく関心がないのなら、練習はもちろんしない。だから、上手くない。「大会に優勝すれば、練習する」ではなく、「大会で優勝するために練習する」なのだ。「すべては、自分のアクションにかかっている。」そう感じた出来事だった。
 逆に、男子はやって、女子はやらないことがある。受験だ。女子は、そのまま姉妹校に上がれるが、上は、「女子校」なので、男子は受験しなければいけない。そのためには、「塾通い生活」はやむを得ない。その生活は、あまりにもひどいものだった。学校がおわって、男子は、急いで帰り、大体が、駅でお母さんに待っていてもらう。そして、駅のトイレで着替え、(制服のある学校なのだ。)急いでおやつを食べ、塾に行く。それから、勉強漬けになること、およそ5時間。9時にやっと塾が終わり、家に帰ると、私立ならではの膨大な宿題が待っている・・・・こういう有様だ。夜もろくに眠れず、学校では、疲れ果てているのだ。それでも彼らは受験をする。どうしてか。それが、未来の自分を変えるのだろう。塾に通う男子は、学校ではとてもできる。特殊算もやすやすと解いてしまう。これも、「受験に合格するからがんばる」のではなく、「受験に合格したいからがんばる」のだ。今日も彼らは勉強している。
 人間にとって、「〜したいから、〜する」とは、自分の幸運や、夢へ、道を続けるためのことだ。「福が来たらば笑う門」ではなく、「笑う門には福が来る」のだ。

   講評   hira

 「笑う門には福来たる」これは今も昔も変わらない人間の知恵の言葉ですね。上手く行っている人を羨ましく思う気持ちは多かれ少なかれ誰にでもあるものですが、「蒔かぬ種は生え」ません。こういう話でサッと実例が出せるというのは、素晴らしいことです。それも協力し合ってというのもいい話だなと思いました。題名もことわざを上手く使って、インパクトがあるな!
第一段落 ◎要約
 良くできています。この辺もいいセリフなので使ってみて下さい^^。「努力と忍耐なくして幸運はありえない。」「 困難のない人生などない、これが人生の運を考える時の大前提である。」
第二・三段落 ◎ 体験実例 ● たとえ ◎ユーモア表現 ●前の話聞いた話
 「すべては、自分のアクションにかかっている。」実際に努力している人の言葉には力があるなあ! 数字での違い、「へーそんなんだー」の意識の違いと大縄での有志と全員の違いがくっきり表現できていますね。
 そして、ちょっとびっくりだったのが、第三段落。二段落との鮮やかな対比になりましたね。電話で「人の話・・・ある!」と即答したのはこのことだったのですね。「今日も彼らは勉強している。」はなかなか印象的な結びでした。そうそう、たとえをどこかに入れておこう。先生はトイレで着替えるくらいの彼らは「まるでアイドル」なみの忙しさと感じました。ちょっとイメージ違う(笑)?
第四段落 ● 一般化の主題 ● ことわざの引用 
 夢、幸運と自分なりのキーワードを使ってまとめられました。ことわざを言いたいことに合わせて加工したのも見事です。

 

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