低学年から学力の基礎を作る
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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手仕事のよさ ロビン
今も日本はすばらしい手仕事の国である。しかし西洋では機械の働きが余りに盛んで、手仕事はおとろえてしまっている。たとえば手漉きの紙や、手轆轤の焼き物などが、日本ほど今もさかんに作り続けられている国は、ほかにはまれではないかと思われる。このままだと手仕事はだんだんおとろえて機械生産のみさかんになるときがくるだろう。しかし、西洋でなした過失をくり返したくはない。日本の固有な美しさを守るために手仕事の歴史さらに育てるべきだと思う。(要約)
僕はこのはなしを読み、確かに欧米は機械に頼ってばかりいると思った。だが日本は手作業が世界の中で多い国のようだ。僕は前にすごい手作業を見たことがある。僕が祖母の家に行ったときのことだ。何十年と壁紙のはりかえをしていなく、だんだんと壁紙がはがれてきたので職人さんに頼むことになった。そして職人さんが来たのだが、大勢いるのかと思ったら大間違い、たった一人だけなのだ。しかもその人は病気で、声は出せるが、耳が聞こえないのだ。そして一階と、二階、階段を一人でやるという。餅は餅屋で一ミリもずれずに一人で出来るとはとてもすごい。(ことわざ)まるで神業のようだ。(たとえ)僕は病気にも負けず、頑張って一人ですべてをこなしてしまうなんてこんな人は他にはいないと思った。この職人さんはどんな人よりもすごい職人さんだと思う。(体験実例)
これは母に聞いた話だ。僕の住んでいる横浜市では市民を支えている手仕事・手作業を中心とした職業の人を選び、後継者を育てて、貴重な才能を伝えていくことを目的とした事業があるようだ。職人の業を大事にしているのがわかる。このような事業が全国にあれば日本はもっと手仕事がさかんになると思う。そして何世代も続いていったらいいと思う。(聞いた話)
今の時代、これだけ機械化が進んでも機械ではまねできない、手仕事のよさがあるんだなぁと分かった。(わかったこと)
講評 mae
日本には伝統工芸がたくさんあります。地方によって、様々な文化・伝統が継承されています。これだけ機械化が進んでいる現代においてさえ、なお、私たちは「職人さんのこだわりの逸品(いっぴん…とくにすぐれたもの)」にひかれてしまいます。大量生産されたものにはない、ぬくもりがそこにあるからなのでしょう。手作りの中にぬくもりが感じられるのは何も職人さんに限ったことではありません。家族が手作りしてくれたもの…、市販されているものよりたとえ形が悪くても、そこにはぬくもりがありますね。
ロビンくんがおばあちゃんのおうちで見た壁紙のはりかえ。神業のような手際のよさにビックリしましたね。その職人さんにも後継者はいるのかしら…。横浜市の取り組みについても調べて書くことができました。ここはもう少し掘り下げて、内容を調べてみるとよいでしょう。例えば、その取り組みはいつから始まったものかな? また、その事業によって年間どのくらいの後継者が育っているのかな? ネットなどで調べて、データや実例などを書いてもおもしろいでしょう。
■主題(わかったこと) 「今の時代、これだけ機械化が進んでも機械ではまねできない、手仕事のよさがあるんだなぁと分かった。」とてもいいまとめになりました。「〜なぁ」というのは話し言葉に近いので、作文の中には使わず、「〜だということが分かった」のように書いていく方がいいでしょう。
☆27日はお休みなのですね。どの週もよく書けていましたが、先生は3週目の「手仕事のよさ」が清書候補かな? と思います。どの作文を清書するにしても、書き始める前に一度山のたよりを見直すようにしてくださいね。
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しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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