創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   努力の結晶   ショウ

運というのは、日常の生き方の結果である。社会性を欠いた人は、「私は運が悪い」という。何が原因で自分に世の中がつらく当たるのか理解できない。しかし社会性を欠いた毎日の積み重ねでそうなっていくのだ。こうして幸運や不運の環境はできてくる。幸運を手に入れるには、日常のおくり物一つにも心があることが大切である。著者は運命を信じる人は怠け者でおろかものであるという。努力と忍耐なくして幸運はありえない。うまくことを運ぶにはそれなりの長い長い努力や苦労がいる。困難のない人生などない。これが人生の運を考えるときの大前提なのである。
 二週間ほど前に、日本人学校で、「学習発表会」という学園祭のような行事があった。僕は、学級発表と和太鼓演奏、そして音楽科発表の三つに出たが、中でもたくさん努力したと思うのは和太鼓だ。僕は今年、十人の高学年のセンターを任されることになった。センターは、ソロをする部分があるので、たくさん家で練習した。うまくいかないときは何回も練習したので、手の皮がむけかかってしまったときもあった。しかし、テーピングをして、練習をした。当日は、今までの努力が全て生かされたかのような素晴らしい演奏ができた。自分でもここまでできるとは思っていなかったので、正直びっくりした。これも努力、苦労した結果がついてきたのだと思う。
母に話を聞いてみた。母は最近見た、ある新聞記事の話をしてくれたのだが、内容はこのようなものだ。元プロ野球選手・監督の長嶋茂雄氏の記事だが、長嶋は、入団して間もない頃、天皇が観戦に来られる天覧試合に三番サードで出ることになった。四番には新人王争い真っ最中の王貞治がいて、観客の目は王に向けられた。しかし長嶋はそれでも緊張がとけずにいた。ところがこの試合、長嶋は先制ホームランに同点タイムリーヒット、そしてサヨナラホームランを打つ大活躍だった。この後も天覧試合では、打率が四割以上、ホームランも五本以上と、活躍することができたらしい。これについて本人は、「運が良かっただけ。こんなに幸運なことは初めてだ」といっていたそうだ。実は、試合の前、猛特訓をしたそうだ。天覧試合で大活躍したこともすごいが、活躍したのは運、と言い切った長嶋もすごいと思った。
運はそう簡単についてくるものではないが、努力を積み重ねれば、幸運がついてくることがある、と言うことがわかった。僕は、プロ野球選手を夢見ているが、毎日練習をしているわけではないので、「千里の道も一歩から」ということわざがあるように、ゴムボールで投げる練習をするなど、小さいことでも練習しなければならない、と思った。

   講評   siro

 ショウくん、こんにちは。似た話がよいですね。学園祭の和太鼓演奏でセンターを務めたとは大役を頂いたのですね。当日まで一生懸命練習し、本番では大成功をおさめたときは、本当に肩の荷が下り、そして充実感でいっぱいだったことでしょう。まさに努力で勝ち取った幸運ですね。
 お母さんに聞いた話もよいですよ。長嶋氏のように活躍するスポーツ選手は、影で大変な努力をしていることでしょう。しかし、その努力を人には見せないところがプロですね。ショウくんはプロ野球選手を夢見ているということなので、お母さんから聞いた話はよい刺激になったことでしょう。
 最後に「千里の道も一歩から」ということわざをつかったことで、この先ショウくんがどうがんばっていきたいのかが分かりました。
 大変よくできました。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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