創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   勝負の良いところ悪いところ   まーたん

 9月15日、私の学校では体育祭が行われた。体育祭は、クラス対抗で順位を競う。個人種目、リレー、クラス対抗の百足競争などの得点の合計点で、一位、二位、三位がきまるのだ。私の学年は7クラスあるため、3クラスが上位三位に入賞する事ができる。やはり体育祭は勝つほうが楽しい。そのため皆、自分のある力を精一杯に出す。またその頑張っているクラスの仲間の姿を観、一生懸命に応援するのだ。私は体育委員だったので、クラスの皆が一丸となって頑張ってくれたことが本当に嬉しかった。結果は1点差で上位3位には入賞できなかった。だが、必死に練習してきた結果作り上げたチームワークと皆の力。これを発揮できたので、結果には出なかったけれど本当に良い思い出になったと思う。もの1日中私の心は太陽くらいに燃えた。
 確かにスポーツに勝ち負けは必要だ。勝ち負けがあることによって皆、一生懸命にとりくむことができるからだ。今回の体育祭も含めて、やはり順位が決まるのと順位が決まらないのとでは、絶対に順位が決まる体育祭の方が皆、一生懸命になると思う。練習で、個人種目などはほとんどの人が適当に走っていた。だが本番では、クラスの代表を背負って皆、必死だった。ふざけて競技に望んでいる人は1人もいない。皆、闘志をむき出しにして真面目に走っていた。私も、観ていて気分が良かった。またその走っている本人も、適当に走るよりも、勝負の世界で本気で走るほうが楽しいと思う。一位でゴールインした時の快感は言葉で表せないほど気持ちが良い。練習の時の、何倍もの力を出して走っているように見えた。勝敗をきめるときめないとでは、全然、やる気も違ってくるのだな、と感じた。
 だが、勝ち負けにこだわる事はよくないという考えもある。勝ち負けにこだわりすぎると、相手のミスを喜ぶような心理が生まれてくるからだ。この前、私の所属しているバスケットボール部の新人体育大会(新人戦)があった。私達はくじ運が悪く、実力はあっても、2回戦目の相手が全国レベルと、強すぎて負けてしまった。だが私たちには応援している学校があって、その学校が相手と接戦だった。最初のうちは、
「がんばれー!!」
などといっていたけれど、だんだん4ピリオドの終わりくらいになると、シュートをきめると、
「きゃー!!」
などの歓声があがった。この2校の試合は本当に接戦で、1ゴール差でラスト20秒まできた。そしてラスト10秒くらいで私たちが応援している学校が3ポイントを決めて逆転。だが速攻を出されてしまい、ゴール下までボールが飛んでしまった。あーあこれは絶対、入るシュートだな…と思ったその瞬間、なんと、ボールはゴールをくるくる回って落っこちたのだ。皆、
「あーーー…きゃーー!!やったー!!」
と喜んだ。だが、よく考えるとこれは相手チームのミスを喜んでいる事になる。シュートが外れた時、正直、私も嬉しかった。昔話の中でも、勝負の勝ち負けにこだわりすぎてしまって、その結果碌なことにならなかった、という話で「牛とカエル」がある。この話では、子カエルが父さんカエルに、
「お父さん見て。あそこにあんなに大きなおなかの牛がいるよ。」
と言い、父さんカエルは、
「僕だっておなかを大きく、膨らます事ができるよ。」
と、牛に対抗したのだ。その結果、父さんカエルはおなかを一生懸命に、膨らましすぎて、空に飛んでしまったのだ。この話は勝つことにこだわりすぎてしまって、その結果大変なことになってしまったのだ。(複数の意見二)(昔話の実例・長文実例)
 このように、スポーツの勝敗には良い面と悪い面がある。勝敗があることで、皆が本気で戦い、お互いをライバルと思って物事に対して一生懸命に取り組む事は、自らの成長にもつながる。だが、逆に悪いところもあり人のミス、失敗を喜んでしまう心理にもつながってしまうのだ。しかし、一番大事な事は勝ち負けが良いか悪いかと言う事ではなく、その勝ち負けを通してお互いが成長していけることだと思う。例え結果は負けであったとしても、その勝負の中で自分の力を出し切り、更に新しい目標が見つかったり、自分自身の成長につながったとすればそれで良いということだ。(総合化の主題)(名言の引用)


   講評   kira

 まーたん、こんにちは。太陽の如く燃える一日を体験したんだね。まさに青春の日々です。心も身体も磨かれ大きくなっていくのが見えるようです。
 スポーツの精神については、さまざまな場合に議論されます。有名なのは、オリンピックの「参加する事に意義がある」というクーベルタンの言葉ですね。勝ち負けにこだわることガやがて国家の威信や外交問題にまで発展しかかったことを戒めている言葉です。
 最近では、日本の武道や格闘技をめぐってフェアプレーの大切さが求められる事例がありましたね。このように、スポーツは競技者も観戦者もすべての人たちの心の向きに関係してくるのですね。
 ルールを守って、みんなが成長できるスポーツを目指したいですね。
★数字はデータなどをのぞいては、漢数字で書こう。


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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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