国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   私とマフラー   ハオハオ

 今も日本はすばらしい手仕事の国である。すべてを機械に任せてしまうと、第一に国民的な特色あるものがとぼしくなってくる。できる品物がそまつになりがちになるのである。欧米にくらべると日本ははるかにまだ手仕事に恵まれた国なのに気づく。しかし日本では、手の技が大切なものだという反省がゆき渡っていない。職人の作ったものは平凡で、美術家の作ったものは、非凡と思われるからである。かれらが親切にこしらえた品物のなかに、この世に生きていた意味が宿る。物で残ろうとするのである。
 私のいとこの家から毎年、版画で作った年賀状が届く。いとこの家はすごくて、両親は、ボーイスカウトのリーダーをしているそうだ。自然の木を切ってクリスマスツリーを作ったりしているそうだ。すごいのである。年賀状は手書き(たぶん)ですごかった。でも父や母に来る年賀状はみんなパソコンで作られている。そして、決まって写真か絵である。合成写真とかあって、ちがう意味ですごいと思った。友達からきた年賀状はシールや絵が描いてあって、手作りの感じが出ていて、いい。でも、大人の年賀状は、少しさみしい。いくら、新年おめでとうございます、とか、今年もよろしく、とか書いてあっても、どこか、さみしい感じがする。だけど、いとこからもらった年賀状は、とても心がこもっている感じがした。年賀状に賞をつけるとしたら、いとこの物は、最優秀賞で金賞である。 
 私は自分で一回マフラーを作ったことがある。しかし出来上がらなかったので、母に、「もういいよね?」 
 と言われて、私は、うなずいた。後悔先に立たずにはなりたくないので、じっくり考えた結果である。だから今は、ただの毛糸である。それで、私が今使っているのは、母が作った、マフラーである。ところどころ色がついていて、きれいでかわいいのである。機械でつくられた物とは、一味ちがう、母のぬくもりがある。 
 手作業は、温かいということが分かった。思い出も増えるし、人と人とのつながりが持てるし、一石二鳥ではないか。でも、私は、手が不器用なので、私が、将来だれかに作るかは、将来の私にしか分からない。

   講評   kaki


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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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