創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   世間と社会   かつに

世間というものは暮らしやすく楽なところが良い。
自分一人で色々深く考えずにただ周りと合わせていれば何も言われないし、爪弾きされることもない。
これが一人だけで考え、個人として行動する社会だと自分に責任などの重圧がかかって大変だ。
例えば、地元でお祭りがあるとして募金をすることになっている。
隣の家は千円募金しているから自分も何も考えずに千円募金をする。こうした方が楽だし、周りからも何も言われない。
私もクラスで合唱コンクールの曲決めのときに自分が選びたくない曲をクラスのほとんどがやりたいと言ったのでその曲にしたことがある。
最初は「大丈夫かな。」と思いつつもみんなと一緒に歌っていたら楽しく歌えた。
自分の意見を主張してもめるよりは、みんなに従うほうを撰んでいた。
私が話し合いの場でみんなと違う曲に手をあげ、なかなか決まらなく最終的に多数決で決めたとすると、私も、クラスのみんなもきっとあまり良い思いをしなかったと思う。
欧米ではこのように考えているというわけではない。私が実際アメリカに住んでいたときに小さなもめごとが裁判まで達したという話を何度が聞いている。
このように日本の世間の良いところはおおきなもめごとにならない、みんなが住みやすいというところだ。
しかし、世間という意識が行き過ぎると、自分の世間以外のことを考えなくなったり知らん振りをする人が増えてきてしまう。
筆者がかいているように権威主義的、考えずに無責任な行動をとる人が多くなるのは日本の世間の悪いところだろう。
電車に乗ったおばさんたちの行動は自分と友達との狭い世間のことしか考えていなく、周りのことは何も考えていなかった。
確かに世間は悪いものではない。人間関係をスムーズにするホットなものだと思う。
筆者は多分このホットな日本独特の関係性をもっと広く、地域、国、世界に広げることを通じて、社会につなげていくことを主張しているのではないかと思う。
でも私はどちらかというと世間には反対である。
きちんと自分を主張し、主張することで責任を持つ、そんな社会の構成要因になることを学ぶべきだと思う。
学校でも黙って意見を主張しない人たちがいるのもとても残念な気持ちがする。もっとみんなで考えたり、話し合ったりしたほうが私は面白いと思う。

   講評   mako

 体験も入れながら無駄なくわかりやすくまとめられていてよかったです。
 日本のよさでもある世間をそのまま社会に広げていこうとするのではなく、一人一人が世間に甘えすぎることのない自立と責任を自覚することが求められているということですね。
 日本のよさについて、日ごろ思っていることを頭の中で整理しておくといいね。何でも長所を考えるときは、短所も考えなければいけません。いいところも角度が変われば欠点になってしまうという表裏一体の関係にあるからです。それを知ることではじめて、表面だけでない、本当の中身のよさに気づくことができるのね。
 毎日の生活のすべてが作文の勉強になります。書くことをあせらないで、今しかできない充実した時間を大切に過ごしてください。睡眠不足には気をつけてね。
★責任などの重圧⇒責任の重圧
★撰んでいた⇒選んでいた
★なかなか決まらなく⇒なかなか決まらずに
★電車に乗ったおばさんたちの行動は、自分と友達との狭い世間のことしか考えられなくなってしまった世間の欠点のあらわれである。


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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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