国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   手仕事の国日本   えとわ

 今も日本はすばらしい手仕事の国である。西洋では機械の働きがあまりにさかんで、手仕事の方は衰えてしまった。欧米と比べると、日本ははるかにまだ手仕事に恵まれた国なのに気づく。しかし、残念なことに日本では、手の技が大切なものだという考えが広まらなかった。手仕事による品物は、それがどんなに美しい場合でも、作った人の名を記したものはない。彼らは、品物で勝負している。物で残そうとするので、名で残そうとするのではない。
 私がこの話を読んで、機械で作られたものより手で作られたものの方がいいと思ったことがある。年賀状である。パソコンで印刷されたものが多くなってきている中、手作りの年賀状をもらうとうれしい気持ちになる。だから、私は、手書きで年賀状を書くようにしている。両親は、100枚以上書くので、印刷している。一言添えるようにはしているらしいが。手作りの方が、心がこもっているような気がした。
 他にも、手作りで作ったものがある。それは、学校で米作りをしたことだ。バケツに苗を植え、秋まで育てた。稲刈りをし、乾燥させたあと、脱穀をした。最後に精米。すり鉢の中ですり始めた。友達が、
「先生、家に精米機があるから、やってきてもいいですか。」
と聞いていた。それでは、手作りの意味がなくなってしまうと思った。手間ひまかけて作ったお米は、きっとおいしいだろうと思う。食べられる日が楽しみだ。
 遠足や運動会などのときに、お弁当を持っていくが、これも手作りである。母の愛情がこもったものだ。母は、
「お母さんはお弁当作り、下手だけど、全部食べてくれてうれしい。」
と喜んでくれる。手作りには,心がこもっているからおいしいんだと思った。
 私がこの話を読んで思ったことは、機械では同じものになってしまうのに比べて、手作りは、一つ一つが違うからそれぞれの個性が出てくることがわかった。

   講評   sugi

 機械で作ったものと手作りのもの、両者の違いがよくわかる例を挙げることができたね。年賀状は、今の季節にもぴったりの例。そろそろデザインを考えて準備してもいいころだね。いただいた数多くの年賀状の中でも、手作りのものは光って見えるし、何度も読み返したくなるけれど、お店から来るような印刷だけの年賀状は読み返す気にはならないものね。手作りの価値をよくわかっているからこそ、えとわさんはがんばって手書きにしているのだね。
 電話で話してくれたお米作りの話は、とてもおもしろかったよ。機械に頼らずに米作りをすると、ものすごくたいへんなのだね。でも、その分、たっぷり米作りの楽しさも味わえたのではないかな。精米にも時間がかかりそうだけれど、もう味見はできたかな?
 機械で作ったものはすべて同じだけれど、手作りには一つ一つ個性が出るというまとめになったね。その個性こそが、手作りのもののおもしろさ、味わいとなるのだろうね。その前に何度か出てくる「心がこもっている」という言葉も、最後の段落に入れておくとよさそうだね。

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