国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   人間として   えとわ

子どものころ、私は、「ノーの一語」という見出しの文を読んだことがある。一般に、「ください。」とか「お願いします。」とかいう依頼の言葉や、「すみません。」とか「ゆるしてください。」とかいうようなわびの言葉も、言いにくいものである。真実になってものを言うとき、その言葉はよく相手に通じるだけでなく、言葉の響きも姿もすっきりしてくるのである。
 私がこの話を読んで1番印象に残っているところは、真実になってものを言うと、相手に通じるというところである。確かに、母に頼まれたことを忘れて、
「お母さん、ごめん、忘れちゃった。」
と言えば、
「そう、じゃあ、明日やってね。」
と言われると思う。しかし、弱弱しく、言い訳を言ったら、母は、怒り出すかもしれない。真実になってものを言えば、相手は、悪い気はしないような気がする。
 私にも似た話がある。音楽の時間に、音楽の教科書を忘れてしまって、友達に貸してもらいながら授業を受けていた。オルガンの練習をしていたとき、先生に、
「これは、だれの教科書なの。忘れたの」
と聞かれた。私は、聞かれる前に、正直に、「忘れました。」と言えばよかったと後悔した。自分の失敗を自ら認めることができなかった。自分の全部を肯定して、自分だけは完全なもののように思っていたいのだ。自分の欠点をみられたり、認められたりすることは、本能的に避けようとしてしまうのだろう。先生も私に対していい思いをもたなかったことだろう。
 私がこの話を読んで思ったことは、言葉というものは、心を動かしたり、気持ちが良くなる言い方などがあったりして、その条件がそろうと相手は、悪い気持ちにはならないとわかった。これからは、言いにくい言葉でも、勇気を出して、きっぱり口に出して自分の意思を伝えていきたい。また、自らの欠点や落ち度をはっきり認めたり、本能的に避けようとする心を否定したりしていきたい。

   講評   sugi

 どんなテーマも自分のものにして、毎回、実例を複数入れられるのがえとわさんの強みだね。時間のやりくりがたいへんだけれど、11月もがんばってすすめていこうね。

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