創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   おしゃべりの役割   かいえ

交話機能は相手の気持ちを結ぶものである。その言葉が主題ではなくても、雑談やちょっとしたあいさつがあれば、気が楽になったり緊張がほぐれたりする。なぜなら人間は誰でも初めて会う他人に対して警戒心をもっているからだ。しかしその主題の前の雑談、またはおしゃべりは無意味だという考えもある。だが相手と自分自身の一体感を深めるためには重要な役割を果たしている。

確かにがちがちに緊張しているときには雑談やちょっとしたおしゃべりは必要だ。なぜなら緊張していたらできるものができなくなってしまったりするからだ。そしてその人を少し知ることができる。私はこの前自動車の免許をとりにいった。まわりからはとても簡単と聞いていて最初はリラックスしていたが、後からもし落ちたらどうしようという気持ちでいっぱいになってしまった。そして厳しそうな試験管の人が隣に座ったときは頭が真っ白になったくらいだった。しかしその試験管の人がいきなり「あなたのお母さん心配そうね」と話を振ってきてくれたおかげでこの人の第一印象はがらりと変わって、試験に集中できることができた。

しかし雑談ばかりのような話ばかりでは世間は成り立たない。例えばオフィスで働いている人。もし会社にいる時間すべて昼休みのようにすごしていては、会社にいっている意味がない。会社は仕事をするほかに、人になにかを頼まれたり、頼んだりするところでもある。もし勤務中になにかいいたいことをいいたくても雑談で話しがそれてしまうときだってあるかもしれない。昔話では「三年寝太郎」いつも寝てばかりいて、やることをやらないが、いざというときには村の人をピンチから救う。

雑談や余談は多すぎては困る。だが、少しの余談やおしゃべりは相手を和ませたり、緊張感を緩やかにしたりすることができる。「多すぎる休息は少なすぎる休息と同じように疲れさせる」という名言があるように、たくさんの無駄なおしゃべりがありすぎるのは、雑談がまったくない会話と同じように相手に居心地の悪い空気を与えてしまう。その空気が大切なのは、相手とより良い会話をするためだ。

   講評   ogi

 やや短いですが、全体的にバランスよくまとまっていますね。実例をそれぞれもう少していねいに説明すると、字数が増えるだけでなく、作文の中身が濃くなりますよ。

 〈要約〉今までと比べてだいぶ要約らしくなりました。要約は慣れてしまえば簡単なので、この感じを忘れないように次回からも書いてみてください。
 〈意見一〉例としては良いのですが、「緊張していたらできるものができなくなる」という意見と実際に試験に集中できたという実例がちぐはぐな印象を与えます。この場合は、「おしゃべりによって緊張感をほぐすことができるからだ」というような肯定的な意見にした方が実例と合うでしょう。
 〈意見二〉昔話実例がこの部分の意見とは少し離れているように思えます。もう少し説明を足すといいかもしれません。
 〈総合化〉すっきりと良くまとまっています。名言もぴったりですね。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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