国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   猿と地球温暖化   本因坊

 もう、今ではあまり見られなくなった木登り。けれども、今の大人の人達は子供の頃、絶対に木登りの経験をしてきたはずである。
 はっきりいって、僕は木登りをしたことが無い。幼稚園の頃も、友達が元気に楽しそうに登っているのをただただ見つめるばかりだった。ある時、木に登ってみようとした。けれども、駄目だった。木に足をかけて「うんとこしょ、どっこいしょ。」と自分の身体を手や足で支え、登っていくのが無理だった。その木の上から見た園庭はどのように見えただろう。こんな木登りだが、日本がどれだけ凄いか分かる話がある。ある時、木登りチャンピオンを決める大会のようなものがあった。日本VSカナダのきこり対決があった。日本の木が立っていて、その木をどちらが先に上り終えるかの対決だ。日本のきこりは何を使って勝負に臨んだだろうか。答えは、縄、つまりロープである。その縄一本で上り下りすることにしたのだ。対してカナダの方は? 爪のような手袋のようなものを手にはめて、それを木に刺してがしっがしっと力強く一歩一歩確実に登っていく。日本の登り方は、木の飛び出している枝に縄を引っかけ、身体を引き上げる。そして木の頂上へ。ゴール!! どちらが勝っただろうか。しかし、この戦いは引き分けで。次に降りる競争だ。スタート。カナダ人は上るときと同様、さして降りてゆく。日本は縄を使ってどうやって降りるだろうか。そのきこりはまず、縄の先端を枝に結びつける。それが終わると直ちに縄を伝ってスーッと降りてくる。日本が圧勝。外国人は、ナイフやフォークのような道具をすぐに使おうとするが、日本人は技を磨いて勝った。業がどれだけ凄いのかが良く分かる。(聞)
 ところで、人間は猿のように木登りをするのだろうか。(よう)それは、人間への進化の過程に猿の時期があったからである。猿は木に登り生活をしていた。だからこそ子供は木登りをすぐしようとするのだ。似たようなことが他にもある。子供が泥遊びをするのが好きなのは、現在、アスファルトで覆われているほとんどの場所は泥の地面だった。その中で生活をしていたから今の子供は泥遊びが好きだ。しかし、泥に関しては、今でもアフリカの人達は体中に泥を塗り、虫にさされることを予防している。(泥なんか身体につけたら、余計病気になり、命を落としてしまうような気がするのだが。)トンボを捕まえる、アリや蝶を捕まえる、カードゲームのカードを集めたがる、これは全て人間の本能なのである。大人は(馬鹿だなあ。)と思うかもしれないが、そんなことは無い。自分も子供の頃、そういうことを全くしなかったのか。そういわれると、黙ってしまうだろう。子供は、本能的にその様なことをしようとするのであって、何もわざとしているわけではないことが分かった。だから、子供の集めたものを勝手に捨てるのは良くないと僕は思う。
 人間は、猿が進化して今の姿になった。自分達の祖先である猿達を敬う気持ちで、地球温暖化防止を心がけていったほうがいいと思う。猿達のために、また自分の未来、子孫達のために。また、猿達がこの世に一度も存在、いや、もっといえば地球上に生命が全く誕生しなければ、今の僕たちは一人残らずいない。小さな小動物、猿、その様な過程を終えて今、僕たち人間がいる。今できることを考えて、すぐに行動だ。なぜなら、善は急げだからだ。(諺)あっ、木登りをしている人がいる。珍しい。(書き出しの結び)

   講評   nane

 今日は、実際の木登りの経験がないので、書きにくかったでしょう。しかし、5年生になって今から木登りの練習をするのも変だものね(笑)。
 木登りに似ているもので、ジャングルジムやうんていやのぼり棒がある。人間は昔猿だったので、高いものを見ると登りたくなるのかもしれない。
 日本VSカナダの木登りの話は、文化論の例になるね。日本人は限られた道具でうまく技を使うけど、欧米では技よりも道具自体を工夫する。
 人間の先祖は猿というよりも、人間と猿に共通の先祖がいたという考えらしい。その共通の先祖のうち、木登りの上手なものが猿として進化し、木登りの下手なもの、又は登る木がなくなったので地上に降りざるを得なかったものが人間になった。本当かどうかわからないけど。
 とってつけたような書き出しの結び(笑)。
 忙しいと思うけど、書くことをしっかり準備してこよう。

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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