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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   能動的に生きるということ   PINPA

 私達は日本という国家の元、日本国憲法という法の元、そしてあらゆる機械の元、何気なしに毎日を過ごしている。しかし私達は本当に“何気なし”、誰かが言うままに受身的に生きていて良いのだろうか。私達は本当の自分、自分らしくいるためにも個体性を持つべきだ。
 第一の方法として決まりや規則、マニュアルに頼らないことだ。例えば数学の問題。私の数学の先生は授業でもまず自分で考えてみなさい!とすぐに問題の解説をするのではなく、一定の時間をとる。そして、その後にもっと簡単な方法があるのですよ!という具合にその問題に的確な解法とテクニックを教えてくれる。その解法は時には教科書に載っていないやり方ということだってよくある。先生は的確なやり方を教えてくれるが、決して教科書のやり方が駄目だとは言わない。このようなやり方もあるということは理解しなくてなはならず、数学は方法が一つだけではなく、たくさんのやり方を知っていれば知っているほど解けると言う。また先生は家で一人で問題集を解く時も別冊回答に載っている方法がベストだとは決して思ってはいけないとも言う。このようにマニュアルだけが全てではない。やり方は人それぞれ、自分にあったやり方を考え、導き出す、発見していくことが大切なのだ。
 第二の方法としては考えることに意味があるという社会にすることだ。今の21世紀現在は子どもなら親や先生、大人だって上司や国などから言われたことをいかに早く的確にするかが大切だという風潮が流れている。しかし、それでは勉強や仕事に対して何に対しても楽しいと感じられず意欲がなくなってしまう。運が悪ければまったく別の方向に意識がむいてしまうことだってある。第二次世界大戦中の戦時教育はそれの代表ともいえるだろう。戦争という過ちを起こしてしまった人間でさえ、戦前皆が皆が相手を憎んでいたわけではないだろうし、毎日の生活をしていくために、ただ毎日一生懸命自分の仕事に従事していただろう。しかし戦時教育という悪が純粋無垢なきれいな心を乱していってしまった。全てがお国の為。個体性を持つ者は非国民としてののしられた。過去の過ちを二度と繰り返さないために、そんな機械に支配されるのではなく、自分が信じるもの、自分が目指しているものに向かって真っ直ぐと強い意志を持って生きる人間が育つ、そんな人間が住みやすい社会を作っていくべきだ。(歴史)
 確かに規則やルールがなければ、大多数の集団の中での一定基準がなく、何をやるにも不便且つ非合理的である。しかし人間はある程度の常識を前提として、個体性を大切にしていかなければならない。規則とは縛るためのものではなく、自己の思いを最大限に広げていく手助けだ。私達は自分らしさを大切にするべきなのである。何気なく機械のもと生きるのではなく、上を見上げ自分の目指すところに向けて、自分という花を咲かせるのだ。

   講評   hota

 要約は大胆にまとめましたね。意見文の導入としてはとてもいいと思いますが、たまに時間がある時は、長文に忠実な要約もしてみて下さいね。
 1点、「国家の元、……法の元、」という時のこの「もと」は、「下」を使う方がいいです。「傘下」「守られている」「影響を受けている」という意味の時、この「下」(もと)を使います。

 あとの感想文部分は、よいと思います。実例も充実して、しっかりと意見が述べられています。
 自作名言もいいね。「規則とは縛るためのものではなく、自己の思いを最大限に広げていく手助けだ。」の「手助け」は、「一手段」「1つの方法」「であるべきだ。」とした方が、よりよくなると思います。

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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