国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   養殖と天然   おのそ

 ヒノキは、きられてから二、三百年間の間は、強さや剛性がじわじわとまして二、三割も上昇して、その時期を過ぎて後、緩やかに下降する。木は切られたときに第一の生を断つが、建築の用材として使われると再び第二の生が始まって、そのあと、何百年もの長い歳月を生きつづける力を持っているのである。木は同じ種類のものでも、産地により立地によって、材質が少しずつ違う。それは、物理的、科学的な試験によっても照明できないほどの微妙なさであるが、市場では長い経験によってそれを区別し、値段も取り扱いもちがている。ヒノキの中では木曾さんのものが最高級だ、と言ったような評価である。日本のヒノキは材としての風格が一段と高い。だからこそ白木造りの建築が生まれたのであるが、日本と言う風土に置かれたときがもっともふさわしく、また性能も発揮する。自然が作ったものは、木のように原始的で素朴な材料であっても、コンピューターでは解明できない側面があるのである。(要約)
 養殖の魚や、自然の魚なども、そうである。養殖の魚は、せまい網の中に、沢山入れられ、まずくて変な栄養や薬がたっぷりの、妙な配合餌量を食べさせられるのである。人間で言えば、まるで排ガスたっぷりの狭い牢屋にぎゅうぎゅうに詰め込まれ、しかも変な栄養や薬の混ぜ込まれている物を食べ物を無理やりたべさせられるのである。人間だったらもちろん、魚だってたまったもんじゃあない。こんな風にして育つ魚は、ストレスはたまるは、病気にもなるし、変に早く成長しちゃったり、妙な肥満体になる。こう言う魚は、その魚に合ったところで、その魚に合った生き方をしている、天然の魚には、味も、品質も、もちろんかなわないのである。前に、養殖の鮎と天然の鮎を食べたことがあるが、うまかったのはもちろん天然の鮎のほうだった。ヒノキでいえば、栄養がとてもたっぷり配合された肥料を、過剰投与されるようなことであり、当然ながら、木材としての価値は、どんどん落ちていく。(前の話)
 また、養殖の魚などは、からだがれまがったりする、奇形魚になったりする。これは、さかなに食べさせる餌の中に入っている薬物の生である。ヒノキでいえば、松に適した配合肥量を過剰投与され、形がヒノキと松の中間になったり、するようなものである。要するに、遺伝子組み替えである。
 人間にとって、天然と人口とは、非常に深刻であり、常に改善していかなければいけないのである。

   講評   jun

 要約がやや長いけれど、1000字を突破しましたね。よくがんばりました。
 似た話として養殖の魚と自然の魚との違いを書いたところはおのそ君らしいね。その内容もすばらしいです。
 結びはもう一息。何が深刻なのか、何を改善していかなければいけないのか、説明を加えてみましょう。
                             

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