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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   もう三〇年も前の   ゼニガメ兵

 当時の日本の工業製品は、まだ性能的にも機能的にもかなりお粗末で、欧米に対抗できるのは価格だけと言われる時代だ。それが今では「MADE IN JAPAN」といえば、性能の良さ、信頼性の高さの代名詞にさえなっている。キャッチアップの速さは、何の戦後の製造業に限ったことは無い。奈良の大仏や戦国時代の鉄砲に代表されるように、日本人は異質で高度な文明・文化に触れたとき、それを率直に評価して猛烈勢いで取り入れ、追いついてきた。にもかかわらず、現代の日本人は、この驚異的な速さのキャッチアップを可能にしてきた自らの潜在能力に誇りをもっていない。それは、欧米から「ものまね上手」という思いもよらぬ批判を浴び続けてきたからだ。「ものまね上手」だけが上手で独創性はまったくない……というマイナス評価が繰り返し伝えられたため、独創性欠如コンプレックスに陥ってしまったのだ。でも模倣にコンプレックスをもつ必要はない。僕は模倣できる能力に自身を持って生きたい。
 方法その一、良い手本を探すことだ。僕はイラストを描くのが得意で、いつもポケモンのゼニガメ(詳しく言うと服を着たキャラ)というキャラクターを描くことが多い。ただ筋肉質なキャラクターをたまに描くのだが、なかなか筋肉の表現が難しい。趣味に入っている他のそういうイラストを何度か見て、真似る事がある。そうすると、かなり慣れてきたような気がした。ちなみに影をちゃんと描くとイラストの表現がより上がるそうだ。でもあまりにもリアルすぎて、「これイラストやなくて肖像画やないか〜!!」なんて言われるのは困るが…。(汗)<複数の方法A>
 方法その二、学校教育などで、模倣の大切さを教えていくべきだ。う〜ん、ちょっとさすがに学校の勉強は難しいなぁ。2005年に「何とかのすすめ」かという火に油を注ぐような事をされてから急激に難しくなったし…。と思う事が何度かあった。でも模倣をするかのように、先生から学んだ事を、そっくりそのままやっておけば大丈夫じゃないかなと思う。伝記人物のエジソンは、生まれつき独創性があったかのように描かれることが多いが、そのエジソンが図書館の本を片っ端から読んでいったことはあまり知られていない。エジソンは、本を読むことによってそれまでの文化をしっかり模倣したからこそ、その後の偉大な発明ができたのだ。
 確かに、模倣だけで終わってしまって進歩がない。しかし、模倣は想像の基礎なのだ。模倣だけにコンプレックスを持たないようにして生きたい。「蛙の子は蛙」ということわざがある。親と子はよく似てるという意味。そのように模倣する力を持っているということに、もっと自信を持って生きたい。

   講評   yama

 こんにちは。今の私たちが富裕な時代に生きられているのは、戦後、頑張った人たちのおかげなのですよね。日本古来のやり方は「ものまね上手」などというレッテルをはられましたが、誇りを持つべき部分なのですから、自信をもっていきたいものですね。

<第一段落>要約はもう少しコンパクトにしてもいいですね。同じような内容の繰り返しの部分は省いてみましょう。生き方の主題は「模倣できる能力に自信を持って生きたい」ですね。
<第二段落>方法の一つ目は「良い手本を探すことだ」ですね。イラストを描く時に真似をしながら、コツをつかんでいくという実例はとても分かりやすいですね。良い手本があるとどんどん実力もあがることでしょう。
<第三段落>方法の二つ目は「学校教育などで、模倣の大切さを教えていくべきだ」ですね。エジソンの伝記実例も入れて、分かりやすく説明できました。このような話を学校でも教えてくれれば、模倣の大切さも分かりますよね。
<第四段落>「確かに模倣だけで終わってしまっては進歩がない」と反対意見に理解を示し、「蛙の子は蛙」ということわざを引用して、「模倣する力を持っていることにもっと自信をもって生きたい」と結んでくれました。よくまとまった結びですね!



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