国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   持つべきものはmanual   ミニまろ

 あなたは機械を購入した際、ちゃんと取扱説明書を読んでいるだろうか? 機械には皆決まった扱い方があって、この扱い方を間違えると上手く操縦できなかったり、最悪のケースでは故障させてしまうことがある。それを防ぐためにも、その正しい扱い方を私たちに教えてくれるものこそが取扱説明書なのである。機械のみならず、この世には私たちが上手く生きていくためのマニュアルが多方面から存在している。「マニュアル」と聞くと、どうしても「ゲームの攻略本」などを思い浮かべがちだが、ここでは法律や学校の授業などがそれに当てはまる。それらに背き、「自分は自己流で生きる」と意地を張って1人で生きようとしていく人は、絶対いつか大きな壁にぶち当たるはずだ。なぜなら、人の生きる道にはそれなりの法則や決まりごとがあるからだ。安全な人生を歩んでいくためには、時にマニュアルの力を借りるべきである(当為の主題)。
 その第一の方法として、何事も無理に1人で解決しようとしない事である(第1の方法)。これは決して甘えではなく1度助けをもらって、そこから次回また同じ問題に遭遇したときの解決策を自分自身で考えることなのである。いわゆる開発へのヒントをもらうということなのである。仮にその問題がどんなに頑張っても今の自分には解けない問題だったとしたら、何のヒントもなく解決へと導けるだろうか? 恐らく、できても相当時間のかかることである。それよりか何か少しだけでもヒントになるようなものを見つけていち早く問題を解決し、それと同時に次回への作戦を練ることを目指したほうが、まさに一石二鳥だと思うのだ。必要ならば経験マニュアルもとても頼もしい辞書になる。まさに「持つべきものはマニュアル」(自作名言)である。
 第二の方法として、確かに、マニュアルばかりに頼っていると一つの問題に専門になりがちなので、それだけでは対応できない問題も生じてくる。それに、やはり人間は頼もしいものに頼りすぎる傾向にあるので、なかなか自分の力で問題を解決しようとしなくなる恐れも考えられるかも知れない(反対意見への理解)。しかし、マニュアルを使えば確実に能率が上がる。さらに完璧なマニュアルを使えば、効率よく且つ100%成功に導くことができる。それにマニュアルは一度手に入れれば人生の中で何回でも使えるのだ。完璧にこれに頼ってしまうのは問題かもしれないが、これを解決へ導くヒントとして使うならば少し頼ることも一つの方法である。やはり「持つべきものはマニュアル」なのである(当為の主題)。

   講評   nara

 近代社会における経済の優先順位は、「効率化」を最も高いところに置いたね。そして、それを実現させるための道具が機械だ。何度も出てきた「早く・大量に・同一のものを」を実現させるもの、それが機械。この考え方を物質的なものだけにとどめず、精神活動にまで広げて考えたのが、今回の長文ということになるかな。個々の精神を一からげにして「早く・大量に・同一で」という作用を及ぼすものは、広義の「マシーン」なのだね。マシーンを動かすために必要なマニュアル、そのマニュアルの是非を考えたときに、ミニまろさんは是に着目したわけだ。
 第一方法は、「マニュアルが到達点ではなく、そこが足がかりとなって、先に進む」という考え方だね。おもしろい。しかし、一つ残念なのは、往々にして到達点として固定化してしまうことが多いということ。考えることよりもマニュアルどおりにする方が楽だし、楽をするとそこにどっぷりはまりこむ危険性が是の裏側にある。ここは第二方法と反対意見にもかかわるところだね。第二方法は、具体的な方法を示す前に、「確かに……」と反対意見への理解になっているよ。「一人で解決しない」とは別の方法は何だろう。
 今回は、第二方法から一足飛びにまとめに入ってしまったために、やや説明が練れていない感じがするよ。マニュアルをうまく使いこなす・活かすための方法を、何とかもう一つ考えてみよう。歴史実例は浮かばなかったかな。法律などもマニュアルだと考えると、法律が整ったことで国の体制が決まった例などを、日本史・世界史から見つけ出せそうだよ。

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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