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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   イルカの知性と地球   あにせ

 イルカの芸によって人々は歓声を上げる。
 今や多くの水族館ではイルカショーが行われている。イルカ達は私達人間に驚くような芸を見せてくれるのだ。イルカはとても賢い。人間と比較するとどうだろうか。人間は様々な知識を持ち本当に頭がよい。しかしそれが裏目に出て、ずる賢いような悪にも使われるような知識も持ち合わせている。つまり攻撃的な知性なのだ。それに比べイルカや鯨などの賢い動物は、生きていく中で必要な能力や自然への適応などの受容的な知性を持っている。これは人間にはない知性かもしれない。だからこのような動物の知性についてよく考え、それを人間の中にも吸収させていくべきだ。(書き出しの工夫)(当為の主題)
 そのための方法として第一に、人間のような攻撃的知性ではなく周囲に合わせるなど調和するような考えを持つことだ。人間は勝ち負けにとてもこだわる。それ故、人を傷つけたり自分に有利になるようなことを平気でしてしまう。その結果戦争や殺人など残酷な出来事が起きてしまうのだろう。相手の弱点を潰そうという考えを持っている人間は本当に酷い生き物だと思う。私は最近バスケットボールの試合でガードとして出ることがよくある。ガードは皆の全体の動きを見てその場に応じていい判断をしなければならない。私のチームには身長が170センチを超えるとても大きい人がいる。その背はチームの強みになっている。背の大きい人を使ってプレイをすることが私達のやり方でもある。このような長所を生かし、皆で協力し合って試合に臨むことによって私達はいつもいい雰囲気で試合をすることができるのだ。このような調和の心を持つことはイルカなどの動物の知性と同じものだと思う。(複数の方法1)(体験実例)
 また第二の方法として、この地球上にある生態系をこれ以上壊さないことだ。今重大な問題となっている地球温暖化。これは人間の我が儘な考えによって多くの生物や地球環境に影響を与えている。人間は本当に自分勝手だ。たくさんの便利な道具を作ることにだけ目が行ってしまっているのだろうか。古くなったものはそこらにポイと捨ててしまうのか。些細なことだと思うかもしれないが、ちりも積もれば山となるということわざのように皆が同じことをしたらそれはとても大きなものになってしまうのだ。いい加減、人間の勝手な行動が地球上の生物に大きな影響を与えていることを皆が気付いてほしい。またそのために昔の生活を思い出すことが必要ではないか。今のような便利なものがなかった時代、壊れたら自分の手で修理をしてまた使っていた。今よりもはるかにリサイクルに対しての意識が高かったのだ。少し前の時代まではそうだったのだから、その頃の生活を取り戻したいものだ。(複数の方法2)(ことわざの加工)(歴史実例)
 確かに、人間の強気な考えや知性は今現代の発達した社会に大きく影響させた。しかし今それが行き過ぎてしまった。人間の我が儘な知性によって地球が壊れようとしている。この地球は人間のためだけにあるのではない。地球上に生息する全てのもののためにあるのだ。イルカのように人間も調和の心を持ち、生き物が支え合い助け合い生きていく地球に戻していくべきだ。いや、そうしなければならない。
 イルカが私達に見せてくれる芸は、もしかしたら人間に対する何か強い思いを伝えようとしているのかもしれない。(当為の主題)(書き出しの結び)

   講評   nane

 状況実例がわかりやすい。
 調和を生かすというバスケットボールの例もよかったね。相手の弱点を攻撃するという話を書いてもいいよ(笑)。遠い未来の社会では、そういう攻撃型のスポーツはだんだんなくなるらしい。しかし、今は、健全な攻撃性は人生を乗り切るために必要だからね。
 生態系を壊さないというのもいい考え。実例を更に個性的にするために、読書を進めていこう。
 「ちりも積もれば……」は意見にそのまま結びついてしまうので、もう一工夫か。
 結びの「イルカは……」はよくまとめた。この書き方をよく覚えておくといいよ。

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