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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   先入観を持たずに   ピプリー

科学的態度などというと、大変難しいことのように思いがちである。でも、「はてな。」「変だな。」と思うこと、これが科学的態度への出発点なのである。まず、物の色を決め付けずに、自分の目を見開いて、しっかりと自分の目で見る態度が必要である。科学的態度とは、「はてな。」と思うだけでなく「どうしてだろう。」と必要のある生活態度といえよう。
「鯛の色って何色?太陽の色は何色?」
そう私がみんなに聞いてみたらみーんな、
「どっちも赤だよ!」
と言う。このように、人間には先入観がある。みんな、実際に見ないで、知識で答えている。でも、実際に見ると鯛は光って緑の色がある時もあるし、太陽もそう。日本では、だいたいの人が赤で書く。私もだ。でも、時々オレンジ、黄色、赤を混ぜて描くときもある。そうやって先入観も持つのではなくちゃんと見て考えたほうがいいと思う。赤のときもある。私も、鯛は赤だと思っていた。私は、「百聞は一見にしかず」だなぁ、と思った。あと、木は何色?と聞かれると「茶色」とだいたいの人が答えると思う。でも、黒っぽい線が入ってたりもする。あと、白い木などもあるから茶色とは確実にはいえないのだ。人間のいっていることは確実ではないことが多いのだ。だから、絵は知識で描くのではなく、実際に見て、ひとつの色で描くのではなく、何種類も重ねて書いてみると、その人だけの作品が出来上がって、よりいいと思う。
 私は、エジソンやワットみたいに実験をしないと気がすまないことが多い。昔、幼稚園の頃、「シャーペンの芯を腕にさしたらどうなるのか?」疑問に思ってやってみたことがある。そうしたら、しこりができてしまった。今でも残っている。他には、醤油ラーメンにバニラアイスを入れたら豚骨の味がするとテレビでいっていたので、やってみたりした。確かにした。他には、「みかん+のり+醤油=いくら」と言うのもあったからやったら本当にいくらの味がした。前、一番面白かったのは、寝る前に十メートルぐらいから落ちたらどうかと考えていて、「やってみたなぁ。」と思って実験したがっていたら、夢の中で落ちて楽しかったのを覚えている。私の友達なんか、手の甲にシャーペンでグサッと刺したことがあるらしい。お父さんは、醤油とマヨネーズを混ぜたらどうなるだろう、と考えてやってみたことがあるらしい。
 人間は、先入観を持っているけれど、これから私は、先入観ではなくちゃんと自分の目で見て先入観を持たずにいたいと思った。絵を描くときひとつの色で描かずに何種類も重ねて、自分の色を使って「自分だけの絵」を今度描いてみたいと思った。これからも、エジソンやワットみたいにいろいろ試してみることがいいと分かった。これからも、いろいろ自分の目で見て、いろいろ実験していろいろな本当の知識を身につけたいと思った。

   講評   yuta

◆要約は、コンパクトにうまくまとめましたね。そもそも、“〜である”という文の多い長文なのですが、3文目「まず、物の色を……」の終わりを「……必要だ」とするなど、変化をつけたほうがいいリズムになります。
◆「鯛の色って何色? 太陽の色は何色?」と聞かれたら「どっちも赤だよ!」と答える。これが先入観ね。“実際に見ないで、知識で答えている”というのは、うまい言い方。どこかで見た絵を覚えていて、「赤」と答えているんだよね。『百聞は一見にしかず』“人間のいっていることは確実ではないことが多い”と知っていることも、先入観を持たない習慣につながりそうです。
◆実験をしないと気がすまないというピプリーさん。いろいろ試した経験を紹介してくれました。おもしろいですね〜。さらに「どうしてだろう」をつきつめていくと、新しい発見や考えが出てくるのでしょうね。
◆『これからも、エジソンやワットみたいにいろいろ試してみることがいいと分かった』。出発点は「はてな。」から。そして、知識ではなく自分の目を信じることだね。
       

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