国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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うちにある古いもの ゴジラ君
このファミコン使える?」
私は、母に古いファミコンが押入れにしまってあったのをみつけた。母は、
「無理」
との返事だった。このゲームは、私が小さい頃兄と一緒に遊んだ初めてのゲームである。
ほこりだらけとまではいかないが、ゲームのコントローラーもなんだか動くかあやしいものである。しかし、このゲームには、いろいろな楽しい思い出があった。今のゲーム機でも出来るように改良されたソフトも売っている。音楽もなんだか懐かしい。
「まるで、自分もゲームの中にいるみたいだ。」
と錯覚するようなゲームも最近は多くなった。人物もはっきりしていて、画面も昔のやつに比べとてもきれいになり見やすくなった。
私は、母の持っている古いものを聞いてみた。すると母は、母が小学生の頃読んでいた漫画の話や、文学集の話をしてくれた。この頃読んでいた本の内容は、大人になっても忘れない、と言っていた。今でも、母が子供のころ読んでいた絵本や文学集の何冊かは残っている。私もその絵本は読んで大きくなった。兄は、母が読んだ名作集も読んでいた。古いものだが繰り返し読める本はすごいと思う。
人間にとって、古いものとは、その人の思い出のつまっているものなのだと思った。
講評 kira
ゴジラ君、こんにちは。古い物から学べることがありますね。
● 書き出しの結び
書き出しの工夫ができました。古いファミコンを見つけて使えるかどうか思案しているところですね。
作文の最後に、もういちどその場面に戻してしめくくるのが今回の挑戦項目です。
● 前の話聞いた話
昔のゲームを見ながら、今のものはどんどん進化していると考えていたのですね。でも、懐かしい思い出があって、そのゲーム機を処分する気持ちにはなれないのですね。
お母さんは古い本の話をしてくれて、大人になっても忘れないものだと教えてくれました。親から子へ、同じ本の感動が受け継がれていくのもうれしいですね。本を手にしたら、会話がどんどんふくらみそうです。
● たとえ● ことわざの引用
「まるで、自分もゲームの中にいるみたいだ」とたとえました。ゲームのおもしろさは変わらないんだね。ゲーム機自体が新しい時代の物だからちょっと適切ではないかもしれないけれど「温故知新」のようなことばもうかんできますね。
● 一般化の主題(…は人間にとって…である)
「人間にとって、古いものとは、その人の思い出のつまっているものなのだ」と大きくまとめることができました。
このあとに、書き出しの場面にもどって、古いゲーム機の行方を書いてみよう。
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