創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   書物の先生   アフロ軍曹

本を読むことには自分自身では体験できないことを教えられるという利益がある。気に入った本を繰り返し読むこともいいことである。孔子という人は葦編が三度も絶ち切れるぐらい本を読んだそうだ。どの書物が自分の好きな本かは人それぞれ違うが、われわれもなにかそうした愛読書を一生のうちには見つけたいものである。
わたしはこの話を読んで繰り返し本を読むことは大切だな、と思った。
今年の夏休みの宿題にも、私の大の苦手の読書感想文は付き物だった。今年は「ミオよ、わたしのミオ」という本を題材にすることになった。本にあまり興味がないわたしは、読み始めは
「こんな本で感想が書けるかな。」
などと不安を持っていた。次の日の夜、いやいやながらもその本を読んでいた。しかし不思議なことに数ページを読み終わると<<表現・たとえ>>まるで、本に吸い込まれたように夢中になった。次のページをめくると“あとがき”と大きく書かれたページになっていた。この本を全部読み終わってしまったのだ。時計を見ると、十一時だった。私は<<表現・たとえ>>まるで読みはじめと違う人になったようだった。読み始めはその本にまったく興味がなかったのに、だんだん本に夢中になって、無意識にページをめくって物語を読んでいた。しかし、感想が書けるぐらいこの物語を理解したわけではない。母にそのことを相談すると
「わかるまで本を読みなさい。」
といわれた。母の言うとおりにもう一回その本を読んだ。それでもわからないのでもう一度読んだ。それを何十回も繰り返していると、この本の著者、リンドグレーンさんが言いたいことがなんとなくわかってきたような気がした。そのことについて、思ったことや体験したことを書いて、やっと感想文がかけた。学年の代表に選ばれるほど上手な作文ではなかったが、私としては納得のいく作文になった。私は本を繰り返し読むことによって著者の言いたいことがわかるのだな、と思った。
私の母は小学生のとき「くまのパディントン」という本が好きだったらしい。パディントンはいろんなところでいろんな事件を巻き起こす。しかし、パディントンの飼い主はそんなパディントンを責めないでやさしく見守ってくれる。母がくまのパディントンを好きだった理由はそういう点である。本はそのようなやさしさを教えてくれる。私は本とは私たちにいろんなことを教えてくれる教科書みたいなものだと思う。
本は、生きていくためにどんなことが必要か教えてくれる。本が教えてくれていることとは何か、それは、本を繰り返し読むことによってわかる。雨垂れ石をうがつというように、何回も何回もあきらめずに読んでいると教えてくれていることがわかってくる。いろんな本を繰り返し読むと、生きていく上で大切なことをたくさん知れて、いい人間になれる。私は本を繰り返し読むことによって、本が伝えたい「生きていく上で大切なこと」を知ることができるということがわかった。

   講評   kiri



 こんにちは。とってもいい作文にしあがったね。
 12月1週目は進級テストです。●項目がすべて入るよう、いつも通りがんばりましょう。

                     

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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