創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   人工より年の功   矢囲加空根

 私達は長い間、木綿と木の中で暮らしてきた。千三百年たった法隆寺のヒノキの柱と、新しいヒノキの柱どちらが強いと聞かれたら、ぼくの場合、それは新しい方と答えるにちがいない。だがその答えは正しくない。木は、同じ種類でも、産地により立地によって材質が少しずつ違う。また木は、それが生育した土地で使われた時、一番しっくりとして長持ちすることも木にくわしい人たちの知るところである。それは、物理学、化学的な試験によっても証明できないほどの微妙な差である。自然がつくったものは、木のように原始的で素朴な材料であっても、コンピューターでは解明できない側面を持っているのである。
 僕のおじいちゃんの家は、多分、コンクリートでできていると思う。でも、入り口に木が使われているので一見、木造と勘違いするかもしれない。でも、それだけでなんとなく家に入りやすくなっているような気がする。それは気が持っている暖かさだとおもうが、そんなにも気の力は心理的にも働くぐらいだからやっぱりすごい。それに比べて、僕の家はマンションで、しかも、数年使っているからみょうに薄暗く入りたくなくなってしまう感じがする。家に、外がだいぶ暗くなってから帰ってくる時、自分の家のドアは不気味だからと、隣に木の入り口の家があったとしたら、そこに入ろうとしたらどうしよう。
 人口で作ったダイヤモンドと自然のダイヤモンドはどちらがいいか、これに関しては自然のほうがいいとなるが、他のものはそうはいかない。鉛筆とシャープペンはどっちがいいか、パソコンで打つのと手書きとではどちらがいいかとなると人口のものの方がいいという答えになる。僕の場合は、気持ちがこもっている手書きの方がいいし、シャープペンは折れるので鉛筆の方がいい。それに、シャープペンは、見かけのデザイン中心のものがたくさんあるので、百円ショップ(百円の割には百円以上の物しか売っていないうそつきといってもいい店)で鉛筆は百五円だったのに、シャープペンは二本で百五円とデザインで値段がこんなに違うのでやっぱり鉛筆がいい。最近は、デザイン中心の見かけだけの安物がたくさんあるので、安物を買おうとするとこういうものをたくさん買ってしまうので困る。世間には、このことを配慮していただきたい。
 人間は、自然のものがいいとわかっていてもつい便利さ特にデザインを重視してしまう。デザインが良くて、値段が安いというものはたいてい質が悪いものが多い。それを買って使っているとすぐに痛んだりする。それに比べて、自然の物には、デザインに請っているものはいない。だから、人間は、自然のもののよさを知り、見た目に頼らないようにすればいい。

   講評   kirara

 まとめがさらにしっかりしましたね。本当によいものを見極める力って、だいじだと思います。
 空根くん、元気でね! これからもどんどん個性を磨いていってください。


 追伸: 電話の後すぐに、賞品の申し込みをしたようですね。12月の2週目頃に、賞品を発送するそうです。お楽しみに。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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