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　　　今この瞬間を大切に・・・　　　いすも

この長文では時間の変質のことを書いてあるが、私もこの長文に賛成する。私は未来の準備のために生きるのではなく、今この瞬間を大事に生きる事が良いと思う。
　　その第一の理由に、人間はいつどうなるか分からないからだ。人間はいつどうなるか分からない。いつ死ぬのか、いつ重い病気にかかるのかも一切分からない。だからこそ、未来を考えて生きていくのは無駄ではないだろうか。私がどこかで聞いた事があった話だが、一人の女の人がいたという。この女の人は昔から船で世界一周を回りたい、と言う大きな夢を持っておりずっとお金を溜めてきたと言う。そのために毎日一生懸命働き、お金をいっぱい稼いだ。そのため、結婚する機会を失い、家族もいなかった。だが、その人も結構な年になり、後少しで夢が実現する時に、癌になってしまったのだ。癌という重い病気を持ってしまったこの女の人は、世界一周ではなくてもいいから集めた大金で旅に行きたい、と言い出したのだ。だが、その頃には癌も末期に達しており、夢がかなう前に死んでしまった。この人は、未来の準備をしすぎ、現実の事には全く目を向け、ひたすら働きお金を集め、もう少しで夢がかなうところで死んでしまった。本当に悲惨だと思う。未来の事を考えすぎるのではなく、現実の事ももっと考えればもっといい人生が送れたのではないか。現実の事をもっと考えていたら、結婚もできたかもしれないし、子供だってできたかもしれない。こんな幸せな生活ができたのに、この女の人は自分の夢を実行することで未来を考えすぎ、死という現実を受け取らなかったために、ぽっくりと死んでしまった。やっぱり、現実を楽しんで毎日を過ごした方が絶対人生は楽しいと思う。
　　私が未来の準備のために生きるのではなく、今この瞬間を大事に生きる事が良いと思う二つ目の理由は、未来ではなく、今でしかできない事がいっぱいあるからだ。人間というものは、年を取れば取るほど脳が老化し、堅くなってしまうのだ。だから、私達子供が英語やフランス語を習おうと思っても、結構簡単に脳が働いてくれるが、大人の場合は凄く苦労するらしい。実際に、私がカナダに始めてきたとき、前に住んでいた沖縄で英語の学校に入っていたにも関わらす、英語は殆ど分からなかった。だが、今では問題なくしゃべれるし、書くこともできる。だが、私の母は今でも英語に苦労しているのだ。それで、私の母はいつも、小さい時から英語を習えばよかった、と言うのが口癖になっている。これはデータによると、年を取るにつれ脳の神経細胞が減少していくからだそうだ。だから、私達人間はできるチャンスがある時は、何でもやっておく方が良いと思う。人生は長いから、といって放って置く人は絶対後で苦労する。大人になってからスキーや自転車の乗り方を習っても絶対脳は働いてくれないからだ。現実にできることは未来に残すのではなく、何でもやっておいた方がいいのだ。
　　確かに未来を考えるのも大切だと思う。「未来を予測する最も確実な方法は、未来を創造することである」、と言う名言もあるように、未来を考える事によって、人生がスムーズに動くし、後になって将来のことを考え、苦労することもないかもしれない。だけど私はやっぱり、与えられた一日一日を大事にし、現実を楽しんで生きた方が良いと思っている。

　　　講評　　　ogi