国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   「人は二足歩行で」をよんで   こむぎこ

人は二足歩行で手を解放し、その手に道具を扱う役割を持たせ、それを発達した大脳で制御するという方法によって、急速に強い優勢な動物になった。それはともかく、強くなったために狩る立場に立つことはあっても狩られる側にまわることはほとんどなくなった。そして、最近では事故や病気で死ぬことさえ最小限に抑えられ、現にわが国などは、平均寿命において世界一の数字を誇っている。いずれにしても、われわれは狩られる感覚をすっかり忘れてしまった。 喰われることは不幸である。しかし、追われる立場で動物としての知恵をしぼって相手をまくこと、そういう時にこそ弱い動物は自分が生きているという実感を改めて感じて幸福感を味わうのかもしれない。だが死とは、本来、一つの成就、一つの完成、一つの回帰である。ただ人間だけが知力でこの罠の仕掛けを逃れて確実に餌をただ取りする方法を考案し、甘美なはずの餌の味をすっかり退屈なものにしてしまった。僕は死にびくびくしていないで、今を楽しく生きればいいと思う。
 その理由は第一に人間は一つのことにびくびくしていては生きていることがつまらないと思う。僕は飛行機があまり好きではないが墜落したらどうしようとか、ハイジャックなどが起こったらどうしよう。などと考えていてはきりがない。人生何も出来なくて終わってしまうだろう。僕はそんなのはいやなので、今を楽しんで生きたい。やりたいことをたくさんやったりしたい。「職業など将来の夢は親が一番望んでいるのは一九九七年で公務員が第一位となっている。」だが子どもは違うかも知れない。乗り物系や楽しい仕事を望んでいるのかも知れない。
 その理由は第二に飼っていた生き物などを見ると、どの生き物も精一杯生きていたようなきがする。それは飼われていたから死とは直接的面してはいないが、えさなどにはかじりついてきたことから、必死で生きているのだなと思った。だがテレビなどで肉食獣に追われ逃げ切ったときの動物の顔は嬉しそうにも、誇らしそうにも見える。
 確かに今を警戒しながら生きることも大切だ。今の世の中は何がおこるかわからないからだ。でもカメラマンは、レンズのほこりを払う前に、目のほこりを払えという名言のように目の前にある事を楽しんだほうがいいと思う。何かがありそう、などとびくびくしていては、よくないと思う。人間はやはり死は恐ろしいと思っている。僕も怖いと思っている。だが、そのことにだけにおびえ、今を無駄に過ごしてまうのはもったいないと思う。だから、僕は目の前のことをおもいきりやっていったほうがいいと思っている。

   講評   muri

進級テスト合格です。おめでとう。
毎回難しい課題にもしっかり取り組んでいる成果ですね。
これからも、この調子でがんばってください。

全体の構成がとてもしっかりした作文になりました。コムギコ君の意志がはっきりと伝わってきます。「今を楽しく生きたい」という気持ちと「ぼくだって飛行機が墜落したらと思うと怖い」という気持ちの両方がバランスよく書けているからでしょう。
●複数の理由:理由を述べる時は、「〜から」をつけると、ぐっとわかりやすくなります。国語のテストでも、「どうしてですか?」という設問には「〜だから。」と答えますよね。
生きることに一生懸命な動物の姿から感じることは多いですね。その姿は美しかったり、時には楽しげだったりします。死をおそれずに生きるすばらしさを知ることができたのでしょうね。
●データ実例:とても上手なデータ実例の使い方ですね。データに関するコムギコ君の意見もとてもいいと思います。
●名言の引用:これもぴったり。名言の選択の仕方も、引用の仕方もとてもじょうずです。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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