創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   脳の要求   本因坊

 「だめ。絶対にあげない。」(書き出しの工夫)
弟の怒ったような声が口から飛び出した。今はおやつの時間。弟とポテトチップスを食べようとしている。(以下ポテチ)けれども、何をあげないと言うのだろうか、一体・・・・・・。
 美味しかったもの、まずかったもの・・・・・・。それを言われると、うーんとうなってしまう。美味しかったものは、即答なのだが、まずかったものの方はなかなかすぐには答えられない。一分くらい経ってから、やっと答える。よくよく考えてみると、その通りなのだが。話は少し変わるが、他の人は、なんと答えるだろうか、美味しいものとまずいものを。まず、子供だったら、こう答えるだろう。もしもその子供達に聞いてみたとしたら、「カレー、シチュー、飴ー、お菓子ー、いっぱいあってわかんないー。」まるで烏合の衆である。(諺・よう)うがいをすればうがいの衆。まあ、これは置いておいて、一番人気なのがお菓子かカレーライスになるだろう。甘いものは子供の中でも大人気。カレーライスは幼稚園の給食、お弁当、夕食へと幅広い活躍ぶりを見せてくれる。「美味しい! 少ないよ、もっと多めにおかわり!」と夜になっても元気いっぱいの声が家中に響き渡るだろう。しかし、これでは近所迷惑である。さて、僕が好きな食べ物を教えるのを忘れていた。ラーメンとカキフライである。特に、カキフライは広島産のカキに衣をつけて、そこにタルタルソースをかける。そして、誰かの大きな口の中へー。羨ましい。僕も食べたい。(ちなみに、博多湾は今、カキが死に大変な状態になっています)さくっとしたあの食感。考えるだけでもよだれが出てきそうだ。(そんなことやってると、変な目でみられるぞ)反対に、嫌いなものは、梅干しやトマト。とまとはあのドロドロした変な食感と味が嫌いで、梅干しは、匂いを嗅いだだけでももう嫌になってくるほど嫌いだ。(こんなこと書くと、弁当がトマトだらけになるので、もう、話は辞めよう)
 今度は、弟の話。「だめ。絶対にあげない。」と強情を張った弟の話である。まず、弟はポテチが大大大好きである。だから、あげないと言った後、指一本触れさせないように近づくと逃げ、近づくと逃げてゆく。なぜ、ここまでポテチに執着があるのだろうか。マック(マクドナルド)によく行きたがるのも、ポテトを食べたがるからである。なにゆえ、ここまで好きなのだろうか。それを知りたい。(これが兄でも知らない弟の秘密その一である)反対に、まずいものは特には無いそうだ。ポテチ好きで好きで嫌いなものがなくなってしまったのだろうか。蓼食う虫も好き好きだが。
 もう一つ、母の話。母は、子供の頃、意外なものが好きで意外なものが嫌いだった。えー!? と大声をあげて不思議がるだろう。まず、好きだったものは・・・コモチカレイの卵。なかなかの味だったそうだ。(僕はコモチカレイという言葉を初めて知った)反対に、嫌いなものが甘いもの。その代表がアップルパイである。外側の皮の部分だけ、いつも食べていた。確かに、中よりも外側の方が美味しい。
 色々な年代、気分によって食欲の湧き方が違ってくる。お腹がすいた状態でスーパーやコンビニへ行くと、何でも欲しいと思う。脳が要求しているからだ。するとつい、買いすぎて困ることもきっとある。食べ物の好き嫌いは十人十色でいろいろな人がいるので、全く異なる。だから、全て脳の要求が腹をすかせ、そして食べ物の好き嫌いを作っているということが分かった。(分かった)
 「こら! お兄ちゃんにも少しはポテチ分けてやりなさいよ!」ポテチを全くくれる気配を見せない弟に向かって、いつものように母が注意した。(書き出しの結び)

   講評   nane

 書くことをよく準備してきたね。途中、いろいろ脱線があったが(笑)、全体の構成はしっかりまとまっている。ダジャレのセンスがあるね。
 三人の好きなものの話の組み合わせが面白い。食べ物でこれだけ違いがあるのだから、ほかの分野でも、人間には実は大きな違いがあるのだろうね。
 しかし、本当におなかがすいてきたら、好き嫌いなどは言っていられない。ある意味で、日本が豊かだから、好き嫌いの微妙な違いが大きく出てくるといえるかもしれない。
 書き出しの結びもよくまとめた。
 今回のテストは、合格。
 今度、お母さんに頼んで、子持ちカレイの卵を食べさせてもらうといいよ。

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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