国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   バランス   こゆき

 「フライビーンズ、どうぞ。」
先生の、給食おかわりOKの合図がでると、皆おかわりのためにフライビーンズの器めがけて走っていく。・・・私は,食料の中で,美味しかった物も,まずかった物もある。人それぞれ味覚は違うが、だいたい皆が同じ物を好きだったり、嫌いだったりするのが不思議なものだ。学校の給食の、フライビーンズは、皆の取り合いだし、グリーンピースはあまり人気が無い。私も嫌いだ。
 「そういうのが食わず嫌いって言うの!」
母が、私のしば漬けに対しての反応を見かねてそう言った。漬物系はほとんど嫌いだ。私にしてみれば、なんでわざわざ漬けるんだ?と思ってしまう。そしてしかたなく、食べる。・・・まずかった。しば漬けはきゅうりも漬けているが、普通のきゅうりのほうが絶対、美味しいと思う。漬物が好きな人なんているの!?と、まるで難問を解いているかのように、深く考え込んでしまう。
 また、反対に、インスタントの坦々麺は好きだ。あの辛さ加減ともちもち感が、たまらない。
「最近のインスタント食品は美味しいわねぇ。この坦々麺もすごく美味しい!」
と母が言うほど、皆絶賛の味だ。そういえば、最近のインスタント食品はとても美味しい物ばかりだ。カップヌードルも外せない。また、冷凍食品も日々美味しくなりつつある。例えば、たこ焼き。電子レンジで温めたらもう、スグにでも美味しく食べることができる。たこ焼屋で買わなくてもいいぐらいだ。ポテトも良い勝負だ。ハンバーガー屋とまた違う味が楽しめる。焼きおにぎりも、よくはまった。
しょうゆ味が好きだからである。
 美味しい物も、まずい物も、それぞれ見所がある。食品という物は、食べられてやっと役目を終える。木は倒れないように、バランス良く枝をつけている。それとおなじように
しば漬けはもうごめんだが、いろいろな物を、ほど良く食べるのが、一番いいと思う。そんな事を考えながら、おかわりをする集団をじぃっとみつめていた。

   講評   koni



【第一段落】 光景が目に浮かぶような書き出しです。読み手を引きつけることができましたね。テーマが二つあるときの中心の決め方もよく書けています。よく考えてみると、同じ物が好きで、同じ物が嫌いな人が多いんだね。うん。うん。納得。わかったことを書くことができたね。

【第二段落】 この段落の書き出しも、会話文にすることができましたね。「反応をみかねて」という説明がいい。漬物にすると、においもきつくなるし、塩辛くなるね。そこが苦手の理由かな。「まるで難問を解いているかのように」というたとえがいい。心の中がよくわかるよ。

【第三段落】 社会実例と体験実例を書くことができましたね。日本のインスタント食品は、宇宙食としても評価が高いようです。インスタント食品は、栄養面で問題があると随分と指摘されていますが、最近では、かなり改善されているようですね。最初に、社会実例になるように、説明を加えるといいよ。例「私たちの周りには、世界各国の食べ物であふれている。母が作ってくれる料理も、レストランで食べる料理も、おいしい。手間と愛情がかかった料理。しかし、最近では、インスタント食品もかなり品質があがっていておいしいと思う。私にでも簡単にできるインスタント料理は、魅力的だ。」

【第四段落】 まとめは、すばらしい。書き出しの結びもできましたね。

 無事、届きましたよ。パソコンで送ってくれる場合、項目シールをはらないので、その代わりにキーワードを入力しなければなりません。そうしないと、「構成」「題材」といったところに◎がつかないのです。項目表にキーワードのらんがあります。
 たとえば、要約のらんを見てください。キーワードのらんに「要約」「<<要約>>」「<<構成>>」とありますね。このどれかを書いておかないと◎にならないんです。要約の後に「要約」と入れておくといいですよ。
 
 このことは、説明していなかったので、◎がつかず、不安だったでしょう。こちらで、◎にしておきますから、安心してください。来週、くわしく説明しますね。


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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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