創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   人は二足歩行で(感)   ベッキー

 人は道具と言葉によって強くなり、自分が狩られる側に回ることはなくなった。しかし、野生動物と狩猟民族は日々生きるか死ぬかの生活の中で濃密な生の時間を過ごし、死もまた個体のエゴを超えたより大きな知恵の一部なのだという境地に達している。近代の宗教が目指しているものも、この野生動物や狩猟民族の精神なのではないか。
 私は、締め切りはあったほうがいいと思う。理由は二つある。一つ目は締め切りがないと燃えないからだ。もし、テストがなかったら勉強なんてしないだろう。それに、宿題もやらないと思う。二つ目の理由はもし締め切りがなかったら永遠にダラダラして過ごす人も増えてくるからだ。確かに、期限や締め切りがあるとやることもたくさん増えてすごく大変だと思う。でも、その大変な思いを乗り越えて終わらせると終わったなと思ったらとてもすっきりする。とてもいい気持ちのなれる。テストも、いつテストがあるか分かればその日に向けて必死で勉強できる。でも、はっきりしない言い方でもしかしたらテストやるかもしんないよ。やらないかもしれないけど。なんて言われたら勉強なんてしない。
 人間はもともと頭がよくなかった。他の動物は今でも死がすぐ近くにいつもあるけれど人間は近くにない。でも、近くにないから自分が生きているという気持ちも忘れている。
 私は今この作文を書いていて、今は進級テストで字数も、構成、題材、表現、主題など、全て入れて書かなければいけない。だから、とても大変だ。もちろん、その通りに進めている。でも、期限もきまりもなかったら、私はこんなに頑張ってはいないだろう。字数は1000字もいっていなかったと思う。母は、12月はとても忙しいと言っている。私は「何で忙しいの?」と聞いたら12月は大掃除と年賀状を書くことをするからだ。自分が出す年
賀状というデータがある。それによると一位はパソコン利用で二位は電子メールで三位は手製のイラスト、版画、絵手紙だった。母も、時間がないので年賀状はパソコンでやっていた。やはりこれも期限がある。大掃除は何故するかというと、新しい年を掃除したきれいなところで過ごすためだ。年賀状は毎年書くものである。でも、これは、頑張るために自分で作り出した締め切りだと思った。実際に大掃除や年賀状は義務付けられていないからだ。『明日の朝が仕事を完成させて待ってるわけではない。』という名言があるように、大掃除や年賀状も自分で感性させなくてはならない。締め切りがあるからこそ、頑張れる。

   講評   nara

 今回は進級テスト、キーワードと字数を必ずチェックして、課題をクリアするのが目標だったね。そのこと自体を作文のネタにしたのは、なかなかおもしろい工夫だと思うよ。進級テストのときだけがんばるというのはよくない面もあるけれど、それでも「テストだからがんばる」というのは、人の心情としてわかりやすいし共感できる。ベッキーちゃん、お疲れ様でした(笑)。
 第一理由にある「締め切りがないと燃えない」という説明は、テストだけでなく、部活の大会などでも同じことが言えそうだね。締め切りが近づくにつれ集中力も増し、だんだん上手になっていく……そういう場面に何回も遭遇しただろうね。それに対して、普段の練習はどこか淡々として盛り上がりに欠けるものね。淡々とした練習も大会に向けての盛り上がりも、実は両方必要で、それぞれがお互いを引き立てていると考えることができそうだ。
 後半は、字数を伸ばすためにがんばって付け加えられた。まとめの「自分で作り出した締め切り」という考え方は鋭いね。私たち人間は、案外怠け者で面倒なことはしたくないものなのかもしれない。一方で、生き物としての本能が「それではイカン」と呼びかけている。だから、自分で締め切りを作り出して、何とか頑張ろうとすると考えるとおもしろいね。最後の短いしめくくりの一文が、ピシッとしまっていて決まっているよ。進級テスト合格。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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