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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   今日の都市生活にを読んで   いすも

今日の都市生活に欠かせない行列という社会現象がある。行列は用件を一つずつかたづけるという近代的事務処理の発想に根ざしいている。だから、私は行列に賛成だ。
 第一の理由に、行列がないと喧嘩やもめごとが起こるからだ。私はこの前、友達と近くにある結構有名な遊園地に行ってきた。その日はちょうど遊園地で大イベントの日だったので、朝早くから行ったのに、もうたくさんの人が並んでおり、行列を作っていた。数百人は門の前で並んでいたと思う。長い行列が永遠に続くようであった。私と私の友達は仕方なく列の最後で待った。だが、列は出来ていたために、わずか数分後にはすんなり入る事が出来たのだ。このとき、行列というものがなかったら私達はどうなっていたのだろうか、と私は考えた。多分何百人という人々がごちゃごちゃ門まで走って大騒動が起こったに違いないだろう。足を踏まれたり肩を押され、けが人も出たかもしれない。踏まれた人は踏んだ人に怒り、喧嘩も起こったかもしれない。押された人は押した人ともめごとになったかもしれない。しかも、私達は親と一緒ではなかったため、私達より身体ががっちりしている人や、大きな人がどんどん私達を抜いていき、とんでもないめにあうかも知れなかった。だから、いくら長い行列があっても行列がないよりはずっといいと思う。安全であり、確実に物事に取り組む事が出来るからだ。行列は生活を送る上で、秩序を保つものである。
 第二の理由に、行列があることによって、物事が簡単に進むからだ。行列は公平である。はじめに来た人が始めに物事に取り組む事ができ、最後に来た人が最後に物事を取り込むのだ。行列があることによって、身体の大きな人が横から入ってくることもないし、老人や子供も、並んでさえいれば、いつかは自分の番が回ってくる。だから、割かし簡単なのだ。もうだいぶ前だが、アメリカで始めて任天堂のゲーム機が発売される時、人々は行列もなく興奮して動き回っていたため、銃事件が起こったというデータがのっていた。ちゃんと行列を作って並んでいれば、そんなことはおこらなかったのだ。私はいくら焦っていても、いくら興奮していても、行列はちゃんとつくり、並んだ方がいいと思う。私はカナダに住んでいるが、日本人と比べて(アメリカ人とはわからないが)カナダ人は行列を作るのは上手だし、マナーもあると思う。列の最後に並ぶ人はたいてい、前の人に「Are you in line?」(列に並んでいるの?)と聞いている。そして、列を待っている間、前の人と話をしたり、飲み物を飲んだり、並んでいることも楽しんでいると思う。
 確かに、緊急事態のため行列に並びたくないことだってある。実際私のいとこがトイレに急に行かなくてはならない緊急事態が発生したことがあり、私の叔母はトイレの行列に並ばず突っ走って前まで行き、トイレに入ったこともあった。こういうときは、確かに並びたくないであろう。だが、「出口のないトンネルはない」と言う名言があるように、長い行列でもいつかは自分の番まで回ってくるし、いつかは長い行列だって終わる。カナダ人のように待っている間の楽しみを見つけることも良いだろう。それに、行列に並ぶのが面倒くさかったりしても、行列がない社会で毎日怪我にあうよりはずっとましだ。私はこれを心に入れてこれからも長い行列があっても、気を長くして待とうと思っている。

   講評   ogi

 行列の良さについて、しっかり伝えることができましたね。行列はまさに、近代的文化に根ざしています。権力や金銭力による地位がはっきりしていた時代は、それらの力をかさに、有利に何かを手に入れることができました。しかし現代ではそれを行列が解消してくれています。
 第二の理由のアメリカの任天堂の話は恐ろしいですね。アメリカ人も普通はカナダ人と同じく行列のマナーはとてもいいはずですが。興奮すると手がつけられない、という側面もあるからでしょうね(笑)
 第一の理由と実例、そして反対意見への理解も、意見がとてもきちんとまとまっています。データや名言も、ピッタリなものが見つかりましたね。大変よくできました。
 次回もこの調子で!!

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