国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   向上心   まーたん

宇宙飛行士達は、皆、宇宙である共通の体験をしている。それは宇宙で『私』という個体意識が一気に取り払われるような体験だ。アポロ九号の乗組員だったラッシェル・シュワイカートは、宇宙遊泳している時、彼のカメラが突然故障し、動かなくなった。そしてそのまま何もせずに待っていた。その時地球を見て「自分は『私』であって、『私』でなく、すべての生きとし生ける者としての『我々』なんだ。それも、今、この瞬間に、眼下に拡がる、青い地球に生きるすべての生命、過去に生きた全ての生命、そして、これから生まれてくるであろうすべての生命を含んだ『我々』なんだ。」と、『私』という個体意識から『我々』という地球意識へ脱皮した。
 どんな事においてもまず、自分のためにどうなのかと考える事は大切だと思う。私の似たような話は部活動の事だ。私はバスケット部に所属している。バスケットボールはチームプレーだ。確かに試合に勝ちたいと思い、チーム全体のために頑張る。今、私達は春の大会に向けて毎日頑張って部活に励んでいる。まだ、冬だが春の大会を目指しているのだ。毎日毎日、本当に練習は辛い事ばかりだ。冬は『走りこみ』というメニューがあり、朝、七時半から走る。はじめに十分間走り、その後全力(ダッシュ)で決めたれた時間内に決められた距離を五本走る。これは本当に辛い。泣き出す者もいる。だが、何故こんなに辛い事も頑張れるかと考えるとやはり自分のためだと思う。自分は、少しでもバスケットの技能を向上するためにと、辛い事も乗り越えられるのだ。(複数の意見一)
 しかし、反対に全体の事を考える事も大切だ。昔話の『桃太郎』では、桃太郎が鬼退治に行ったのは、自分のためでなく、村全体のためを思ってのことだ。犬や猿や雉も自分の利益だけを考えたら、きび団子一つで、はるばる鬼が島までは行かないだろう。また自分の利益を考えるはイコール、欲を出すということだ。欲を出して結局最後は、酷い目に合う昔話も数多くある。花さかじいさんに出てくる悪いじいさんが正にそうだと思う。自分の欲ばかりを考えて、全体の事を考えなかったために、最後はお殿様に成敗されてしまったのだ。やはり、全体の事を考える事は大切なのだ。(複数の意見二)(昔話の実例・長文実例)
 確かに自分の利益を考える事も全体の利益を考える事も大切だ。どちらも向上心に違いが無い。自分を高めるために、どちらの事も必要となるのだ。だが、「私達の幸福が、他の人びとの不幸に支えられるのであってはならない。」という名言がある。自分の幸福が、他人の不幸に繋がってしまってはならないのだ。そう、最も大切な事は自分の利益が全体の利益に繋がって行く行く向上の仕方をする事だと思う。(総合化の主題)(名言の引用)


   講評   kira

 まーたん、こんにちは。地球をとびだして、宇宙という高さからみる体験をしたときに、はじめて悟ったのが地球意識と言う連帯感でした。
 どんなことでもまず、自分を高めたいという意識があります。まーたんはバスケットボール部で、自分の技能を高めて強い選手になりたいという思いで、辛い練習を乗り越えています。そんな個々の選手が集まって強いチームができるんだね。
 しかし、自分だけではなく自分をふくむ全体のためにという考えをもつことも大切です。みんなのためを考えることができる人には、必ず恩恵が返ってきます。はなさか爺さんがやがてお殿様にほめられたようにね。
 これまでの世の中は、個の意識で競争ばかりに明け暮れていました。これからは地球の意識で協調する時代になるべきなのですね。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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