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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   方言で「つるべ」   コムギコ

方言で「つるべ」のことをツブレ、「ちゃがま」のことをチャマガ、「つごもり」をツモゴリと言う所がある。語源がわからなくなると、もとの語の発音や意味に変化を来すことがある。「週刊朝日」に、電車の「つり皮」は現在は皮ではなくてビニールを使っているから、これを「つり皮」と称するのは不当で、「つりビニール」と言うべきではないかという考えが掲載されていた。そうかと言って、一々言葉を言いかえるのも大変なことだろう。ただ、こういう心理から、在来語を捨てて、外来語を使ったり、新しい漢語を作って使ったりすることも事実である。そして、その言語意識を作り上げるのは、主としてその人の経験、教養、学校で受けた教育である。言葉の正しさの規範意識もそこから生まれ出るようだ。僕はそうやって今まで使ってきた言葉を簡単に変えてしまうのは、よくないと思う。
 その理由は第一に、そうやって言葉を変えてしまうと、必ずしも全員通じるわけではないからだ。たとえば、田舎に住んでいる、お年寄りなどがそうだと思う。「つりビニール」といったところで、「???」となってしまうと思う。僕は友達などが話していると、よくわからない表現が出てくる。たとえはどんな言葉か覚えてはいないが、でも確かに、今までではなかったような言葉だった。そんな新しい言葉を使っていき、日本の言葉本来の美しさを若い日本人は忘れてきてしまっているような気がする。
 その理由は第二に、新しい言葉を使っていくうちに、だんだん日本の言葉が、その中から消えていってしまうのではないかと思うからだ。たとえば、「おはようございます。」から「おはよう」ここまでは日本語の言葉と良くわかるが、「おっはー」などどんどん「おはようございます。」の形がなくなってしまってきていると思う。「私たちが日常」から引用するが、「かっぱかっぱらった」など日本語の美しさがそのまま引き出されていると思う。それを新しい言葉でつぶしてまうのは、もったいないと思う。
    <<だいざい>> <<こうせい>>
確かに新しい言葉は、「存在するものは、よいとか悪いとかを言う前に、すべてそれなりの理由がある。」という名言のように、だれかが、つくってつかっているわけだから、つかっていても悪くない。が、新しい言葉を使いすぎて、日本語本来の言葉を忘れてしまうことはよくないと思う。
     <<表現>>  <<しゅだい>>

   講評   muri

とても論旨のしっかりした作文になりましたね。シンプルにまとまっていますが、コムギコ君の意志がしっかりと表れていて、とてもいいと思います。

●複数の理由:「新しい言葉は全員に通じるわけではないから」「日本の言葉が消えていってしまうから」という二つの理由は、日本語の変化の2つの側面をとらえていて、とてもいいですね。
●体験実例:友達がよくわからない言葉をつかっているという例は、もちろんその言葉自体を思い出して書くことができるとすっきりしますが、今回のように思い出せないこともあるでしょうね。もちろんその言葉を書くことができるとすっきりしますが、具体的な言葉がなくても、コムギコ君の気持ちはよくわかります。
「おはようございます」という言葉の変化は、日本語本来の美しさがなくなっていく例として、ぴったりだと思います。
●長文実例:「かっぱかっぱらった」という詩は、日本語の持つリズムの楽しさを表していますね。

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