創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   12.3 途中   れもん

 中三の頃の現代社会の授業で、日本の死刑の執行の仕方を習ったことがある。日本では、死刑は絞首刑で実施することが定められており、ボタン一つでギロチンの踏み板が落下する仕組みになっている。しかし、少しでも執行刑務官の精神的な苦痛を減らすため、五つのボタンを五人で一斉に押し、誰が本当のボタンを押したか分からないようになっているという。ここでいう、執行刑務官の精神的な苦痛とは、つまり人を殺すという実感を伴う体験を得るということだ。そして、その体験は決してバーチャルな世界で得ることはできない。今、ゲームなどの影響で小学生の命に対する価値観の屈折が問題視されているが、これは、実感を伴う体験より実感を伴わない疑似体験が先行しすぎた結果であろう。私たちは、心の実感を持てるような生き方をすべきだ。(当為の主題)
 そのための第一の方法は、自分の身体を使った実感のある世界をできるだけ体験することだ。私が所属している学校の新聞部では、締め切り後に行われる予定の行事については、「予想記事」という形で書くことが多い。予想記事とは、その名の通り、過去の記事などを参考にしながら、ある程度自分で予想して仕上げるのだが、実際に体験したり取材して書く記事とは違い、未知の事実を書き上げるのは非常に難しい。100パーセント、明日の天気を予想できる天気予報士がいないように、どうしても面白みのない記事になってしまう。「記事は足で書け」という言葉の通り、つづく・・・・・・・・・・・・
                   

   講評   nane

 死刑執行の話はリアル。たぶん、未来の社会では、死刑ということ自体がなくなるだろうけどね。
 痛いことも気持ちいいことも、実際の体験に基づいていないと、バランスを失いがち。そういう点では、子供のころからしっかり実感を育てていくことが大事だね。
 新聞部の「記事は足で書け」はいい例。「書けなかった」という例よりも、現場を取材したので「書けた」という例の方が書きやすい。
 第二の方法は、現代社会の特に教育の問題で考えていこう。学校の勉強も、もっと実感のあるものを組み合わせればいいのだけど、今はどうしても知識を覚えておしまいという形になりやすい。ここで、今読んでいる本などを例に入れられると格好いい(笑)。

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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