国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   なじみのある言葉   ここあ

 方言で「つるべ」のことをツブレ、「ちゃがま」のことをチャマガ、「つごもり」のことをツモゴリという所がある。このような現象は幼児の言語に見られるもので、おそらく起こりは幼児時代の言語に始まったものであろうが、ある地方でこのような誤りが定着したのも、本来「釣る瓶」「茶釜」「月隠」であるという言語意識が薄れてしまったからであろう。他にも、「馳走」「遠慮」「結構」「世話」等の漢語も話し言葉で日常語として使われている内に、原義とかなり違った意味用法になってきた。また、「週刊朝日」には、電車の「つり皮」は現在皮ではなく、ビニールなので「つりビニール」と言うべきなのではないだろうか、という意見が掲載されていた。言葉の正しさを論ずる時に、とかく語源が引き合いに出されるが、語源の通りでは社会情勢の変化のために合わなくなるものも多い。結局、言葉は各人の言語意識によって動いて行くようである。そして、その言語意識を作りあげるのは、主としてその人の経験、教養、学校で受けた教育である。(要約)私は、今の現状に合わせて、言葉を変えていくべきではないと思う。
 その理由の第一に、そう毎回毎回現状に合わせて、言葉や言い方を変えると、どの言葉がどの使い方をするのかが、ごっちゃになってしまうからだ。(一つ目の理由)例えば、要約にも出ていた「つり皮」。これを、「つりビニール」にしなければならないとなると、言いにくいし、もし、近い将来にビニールではなく別の素材に変わった時、また、「つり」の後の部分を変えなくてはならないだろう。そうなると、他の言葉にも同じことをしなくてはいけない。これでは辞書が何冊あっても足りないだろう。一つの言葉をかえたら、それに関連する様々な言葉も変えなくてはならない。そうなれば、日本中が混乱するのは目に見えていることだろう。
 理由の二つ目に、どんどん言葉を変えていくにしたがって、だんだん日本の伝統的な文化が失われていき、簡素で短い言葉になっていってしまうからだ。(二つ目の理由)有名人の「きむらたくや」さんも、略して、「キムタク」と言うし、「携帯電話」も「ケータイ」という。このように日本語は、どんどん簡素で短い言葉へと変わっているのだ。何故、このようになったのか?それには、日本が国際社会になり、国内に外国人が増えたことがあげられる。今や、その割合も1.2%になった。その外国人達と話すためには、短く分かりやすい日本語を使わなくてはならない。そうするうちに、言葉の簡素化へとつながっていったのだ。
 確かに、今の現状と言葉があっていたほうがいい時もある。しかし、「自分の心のうちにもっていないものは何一つ自分の財産ではない。」という名言もあるように、なじみのある、日本の言葉をつかった方が良いのではないだろうか。(名言の引用)私はそう思う。

   講評   koni



【第一段落】 要約は、よくまとめています。字数制限があるときは、具体例は、2つくらいでいいでしょう。是非の主題も明確に書くことができています。

【第二段落】 一つ目の理由を挙げて、長文実例を書くことができましたね。
「ごちゃごちゃ → 混乱」とするとどうかな。確かに、言葉の語源を考えると「だからこの言い方になったんだ!」と納得できることがあるね。しかし、語源だけを考えて言葉を使っているわけではないから、語源を知ったとき、昔はそうだったんだなぁと興味深く知ることができたら、それでいいような気もするね。言葉の厳密さを追求するあまり、言葉のおもしろさを失くしてほしくないなぁと思います。

【第三段落】 二つ目の理由を挙げて、データ実例を書くことができましたね。社会実例とデータ実例をうまく組み合わせることができましたね。説明もわかりやすいです。「国内に外国人が増えたことも1つの要因としてあげられる。」と書いておくほうがいいよ。原因は、様々だから、限定しないほうがいいね。

【第四段落】 反対意見の理解と名言の引用をして、是非の主題でまとめることができましたね。



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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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