国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   一人一人の話が   かかと

 宇宙飛行士が宇宙で地球をどのように感じたのか、その体験談を聞くと、個々の主張は異なっていても話はどれも何らかの共通を持っていて似ているように思えてくる。表面的な話は違っていても、奥深くにある真の意味を探ってみると、そこには共通していることがたくさんあるのだ。宇宙飛行士が初めて青い地球を見た時、考えた、感じたというような平たい感覚ではなくて、何か言葉では言い表すことが出来ないような立体感のある熱い何かで体が満ち溢れたという。そして、それは個人のレベルではなく、地球規模での連帯感を感じさせ、熱い確信を得られるものであった。(要約)
しかし残念なことに、我々はこのような深い感覚に気づくことなく生活をしている。買いたいものを買って、やりたいことをする。しかし、一見当たり前に見えるこの個人的な行為にも実は社会全体に大きく働きかける力を生じている。もちろん、一人の力ではびくともしない。だが、それが、千人、一万人、一億人と、どんどん増えれば増えるほど、その見えない力はどんどん勢いを増していくのである。そして、みんなが当たり前のようにしている動作はいつのまにか世間で当たり前の慣習となる。
個人の働きかけも大きな影響力を持っているのだが、それだけでは連帯感のあるいい世の中とは言えない。自分がしたいことだけをしているのでは、いつまで経っても改善されない問題がだくさんあるからだ。その例として、世の中には宗教の対立、政治家による独裁などによって、自由な生活を送ることができない人々がいるということが上げられる。政治家や集団のトップに立つものは自分のやりたいことをしているので満足だろうが、下の者はたまったもんじゃない。上の者から、押さえつけられて自由を奪われた身にはもはや連帯感という名のかけらもない、むしろ他人を疑うことしか頭にないだろう。このような解決できないような問題には、誰かが手を差し伸べる必要がある。なぜなら自然の力や、個々の考えではどうしようもないものだからだ。
宇宙に行った人全員が感じた、言葉では表しきれない「連帯感」を得るためには、個人レベルのものさしではなくて、地球のものさしで判断する必要がある。そのためには、自分のしたいことをして、社会のためにも貢献できるような何かを作る必要がある。だが、今の世の中には、双方の欲望を満たせるものはない。しかし、私達には他の動物とは違った、共同で何かをする、という「協力」という名の能力があるわけだから、その能力を活かせばいい。今、協力して他国と戦うのではなく、協力して世界を統一することが求められている。(総合化)

   講評   nane

 書き出しを1マス空けよう。(次の段落の始めのときもね)
 今日の第二段落と第三段落は、同じような意見になってしまったかなあ。
 個人の利益を追求することのよさと、全体の調和を優先することのよさと、二つの意見を対比する形で考えてみよう。
 したがって、結びの意見も総合化という形で考えよう。例えば、個人の利益と全体の利益は、実は差さえあっているものだ、など。
 この宇宙飛行士のような感覚は、今多くの人が持つようになっている。だんだん、個人や日本人であるよりも、地球に住んでいる同じ仲間という感覚が育っているのかもしれないね。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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