国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   意識において   AZUKI

 私はこの話を読み、いちばん最初に連想したのは、資本主義と社会主義だった。資本主義は、個人の財産を認める社会で、社会主義は、個人の財産を認めない社会だ。簡単に言えば、貧富の差がある社会と、全ては皆の物という社会だ。日本はもちろん資本主義だ、と思うであろう。ちょっと考えてもらいたいことがある。道路は誰のものだろう?そう考えた時、九割は「皆のもの」「日本のもの」と答えるだろう。つまり社会主義なのだ。日本は二つの考え方がごっちゃになった国なのだ。
 全体の意識を尊重したほうが良いという意見がある。(複数の意見一)視聴率も、全体の意識の集合体だ。大体それは、個人の意識も反映されている。ところで、アフリカの方にあるエジプトとスーザンの国境線がまっすぐな理由を知っているだろうか?普通国境は、山や川など、自然物によって分けられている。しかしアフリカは砂漠が多く、川などは無い場合がある。私の記憶が正しければ、もともと植民地だったからという理由もあるだろう。そこの国境線は、地図の上で引かれたものなのだ。なので実際の国境の場所に行ってみても、いつのまにか国境をまたいでいるということがあるだろう。これは不便でならない。もしその国の間で戦争でもあったとする。すると国境があやふやなため、兵がたくさんいたり、国境沿いに地雷が埋められたりする。が、あやふやなため、間違って国境をまたいでしまうことがあるだろう。その時の無駄な被害は、計り知れない。
 個人の意識を尊重したほうが良いという意見もある。(複数の意見二)先程出てきた「資本主義」と「社会主義」でも、社会主義は、どうせ自分ひとりが頑張ろうが頑張らまいが、どうせ結果は同じだ。というわがままな心が集まり、結局破損したものが大半だ。自分が頑張った分だけ報いがあると思うから頑張れるのだ。そして、全体の意識では失敗も多い。多数決が、その典型的なパターンだ。個人の理由はともかくとして、全体の意見を反映させるのが多数決だ。ともかくどころか、全く無視される場合も多い。そのため、一見良いように見えるが、実は環境に悪いというパターンでは、多数決では失敗しやすい。一見では悪いところまで分からないから、多くの人がそれに賛成してしまうからだ。人魚姫の物語のラストでは、人魚の姉達は、王子を殺して人魚に戻ることをすすめた。だが、人魚姫は王子を殺せず、海の泡となって消えてしまった。これは、個人の意識を貫いた結果であると私は思う。もし人魚姫が、王子を殺して人魚に戻っていたら、どうなったであろう。たしかに人魚の姉達は喜ぶであろう。だが、人魚姫は王子を殺したことを一生後悔し続けると思う。そして結局は王子の後を追うように……となったであろう。(昔話の実例)
 全体の意識を尊重するのも良い。個人の意識を尊重するのも良い。しかし一番大切なのは、本当に良いものか見極めることである。(総合化の主題)「私たちの幸福が、他の人びとの不幸に支えれているのであってはならない」という名言にある通り、意識が悪い意見に支えられてはいけない。(名言の引用)本当に良いものを選んでこそ、私たちは向上するのである。

   講評   jun

 一つ目の意見には興味深い実例を挙げることができているので、意見とのつながりをより明確にするとよいと思います。
 個人の意識であろうと、全体の意識であろうと、よいものかどうかを見極めることが大切だという総合化はよく考えましたね。
                              
 

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