創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   米から生まれた国 日本   髑髏

米から生まれた国 日本                                
                                      髑髏
 「農業は文明の母である。」といわれています。佐賀県の吉野ヶ里遺跡からは、矢の刺さった人骨や、頭のない人の骨が出土されています。六世紀ごろまでに日本のあちこちに、そんな小王国がいくつもできるようになり、それはやがてひとつに統一されて、「日本」という国がつくられていくのです。
 この話を読んでびっくりだと思ったことは、日本という国がまるで魔法に掛かったように農業で作られていったことです。食の優等生お米が、たくさん実りをあげたおかげで人口が増え、ちょっとした異常気象にも耐えられるようになっていったのです。さらに、余ったお米で多彩な貿易が出来、人々は色々な職業ができるようになりました。そうすると、米の蓄えの多い村と蓄えの少ない村で差が出来、戦争が始まりました。命の水を求めて恐ろしい殺戮が幾度も幾度も繰り返されたのです。どうして命の水をこんなにも求めるのでしょうか。それは、豊かな水源を手に入れるとより大きい村にすることができるからです。人々は、自分の村を発展(向上)させるために戦ったのです。こうして、戦いを制したのは蓄えの多い村でした。そして、戦いに勝った村が合併し、小王国が出来、それも合併して、日本という国がつくられたのです。
もし、日本の元となるお米が無かったらどうなったのでしょうか。今頃、日本と言う国もまるでペガサスのように架空上の物だったかもしれません。そして、「農業は文明の母だ。」という言葉もなかったことでしょう。
日本の出来方から学んだ事は、いろんな力が合わさるとより大きな力が出来るという事いです。前に、体育館大掃除で床雑巾がけをしたときにも、その係だけでやるのではなく、監督や掃除機係などといっしょにやると、光陰矢のごとくのようにとても速かったことを思い出します。それに学芸会の合唱の時にも、ソロよりもソリ、ソリよりも伴奏付きが感じもいいし、よくまとまっていました。さらに、掲示係でクリスマスツリーを作る時も皆に手伝ってもらったほうがずっと可愛いクリスマスツリーになりました。
今の戦争は、核兵器や爆弾を使って、社会的な内容で戦っています。けれど、昔の人々は水だけのために争っていました。今では、なーんだ。昔の人はこんなつまらない内容で戦っていたのか。と思われがちですが、今の日本を考えると無駄ではない戦いだったと思います。一粒のもみから、こんなにも国を発展(向上)できるお米も素晴らしいものです。それに、王様と言っていいくらいすごいお米を主食として食べることが出来る私たちもとても幸せだと感じました。私が日本の国民であることにとても感謝します。

   講評   inoko

 髑髏さん、こんにちは。
日本という国の成り立ちに、お米が重要な役割を果たしていたというのは、とてもおもしろい話ですね。食べ物、仕事、土地、水……。そして、戦いをへて、より大きな国になっていく。髑髏さんがもしそのころの人だったら、どんな役割をはたしていたのでしょう?
☆ もしお米がなかったら、本当に日本という国は出来上がっていたのでしょうか? 想像すると、ちょっとおもしく、そして不思議な気分になりますね。お米がなかったら、何か別のことで力を合わせ、共同体ができ、やがて国となったことでしょう。でも、今の日本とは、まったく違う道をたどる国だったかもしれませんね。それにしても、人間というのはおもしろい。力を合わせることが大切なのはよく知っているはずなのに、戦争を起こしてしまうのですから。


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