国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   臨機応変に   おふね

 一般にモノやサービスの需要—供給関係に一定以上の不均衡があるところではどこでも行列ができる可能性がある。しかしながら、たとえ需要—供給に顕著な不均衡があっても身分や地位にかかわらず先着優先の原則がなければ、誰も列をつくって順番を待とうとはしないだろう。行列をつくって順番を待つという習慣は、例えば士農工商の身分制社会では考えられないように、元来が西欧の近代社会に特有な行動様式なのである。さらにいえば、行列は用件をひとつずつ片付けるという近代的事務処理の発想に根ざしている。しかし行列に並ぶとなると、無力感や苛立ちともたたかわなければならなくなる。アメリカの社会学者、B・シュワルツによれば、行列に並ぶ不快感は、待たされる側の待たせる側に対する無力感や焦燥感とも、他人と一緒にいることの不安に由来するといわれる。このような欠点もあるが、私は行列に賛成である。それには二つの理由がある。
 第一に、ルールを守ることによって物事がスムーズに進むからだ。順番を守ることにより保たれている秩序もあるのではないだろうか。朝の電車のラッシュなど、行列がなければ、今よりもさらに危険な状態になってしまう。行列という、一見きゅう屈そうなルールでも実は大切な役割をもっているのだ。
 第二に、ルールを守らないと混乱がおこるから、ということが挙げられる。前述した朝のラッシュの前もそうだが、みんながルールを守らず自分勝手な行動をしていれば、大変なことになる。銀行などでも行列に並ばず勝手に人が行動していたら困る人も出てくる。ディズニーランドとディズニーシーの合計入場者数が三億人を突破したというデータがあるが、ここでも人々が行列に並ばなかったら大混乱になるだろう。
 確かに一人一人の事情もある。病院で症状関係なしに行列で待たせていれば悪化し取り返しのつかないこともあるだろう。しかし『できあがった規則をなんとか守ろうとするよりも、実態に合わせて規則を変えていくことが真に規則を生かす道である』という名言があるように、その場に合ったやり方で臨機応変に使うことが大切である。

   講評   kamo

 今月も、いい清書ができたね♪
 新年もどんどん進めて生きましょう!

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