創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   現代   ゆっぴ

 「言葉の正しさを論ずるときにとかく語源が引き合いに出されるが、語源の通りでは社会情勢の変化のために合わなくなるものが多い。」
しかし、社会情勢の変化に合わせていちいち言葉を言いかえるのも大変なことではないだろうか。私は実態に合わせて言葉を変えていくべきではないと思う。
 理由の一つ目に、混乱を招く原因になるという点がある。今までずっと使っていた言葉がある日突然同じ意味であるが言葉だけが変わってしまったら、誰でも頭の中で混乱が起きるだろう。例えば、「発展途上国」という言葉は昔呼ばれていた言葉では差別用語になるということで、名前が変えられたのである。しかし、「発展途上国」といきなり言われても何のことか良く分からなくなってしまう。それは、あまり意味がはっきりしていないためではないだろうか。私の祖父母はお茶碗のことを「瀬戸物」という。私はたまに、祖母に「そこの瀬戸物とって。」と頼まれることがある。私はいつも、何のことか一瞬分からなくなってしまう。なぜなら、私の家では瀬戸物ではなくお茶碗と読んでいるからだ。(体験実例)瀬戸物という言葉も、今はあまり使われない言葉だ。瀬戸物とは、愛知県瀬戸市やその周辺から産する陶磁器から由来して、現在ではお茶碗と呼ばれることが多いものだ。確かに愛知県の瀬戸市で作ったお茶碗を日本全国の人が使用しているとは限らない。しかし、私は瀬戸物と呼んでもいいのではないかと思う。
 理由の二つ目に、日本の文化に根づいて慣れ親しんだ言葉には愛着があるという点がある。日本にはたくさんの美しい言葉がある。しかし、それをすべて現代の意味にあわせて新しい言葉にしてしまったら、その美しい言葉はなくなり、愛着のない言葉になってしまうのだ。その新しい言葉をまた長年使ったら愛着がある言葉になるという意見もあるだろう。しかし、私は昔からの言葉を一つの言葉として守っていくことが重要なのではないかと考える。いくら新しい言葉を愛着があるように守っても昔の言葉は消えてしまうのだ。だから、言葉を時代の変化に合わせて変えていくべきではないと思う。
 確かに実態と言葉が一致しているほうが分かりやすいこともある。「成人病」というものが最近になって大人(成人)だけでなく子供もこの病気になる人が出てきたことによって、「生活習慣病」という名前に改められたのもその一つである。大人だけがなる病気ではなくなったため、そのほうが分かりやすいのだ。他にも、「看護婦」が女性だけではないため、「看護師」になったりしている。しかし、「自分の心のうちに持っていないものは何一つ自分の財産ではない。」という名言があるように、自分がなじんでいたり、愛着を持っている言葉のほうが使いやすかったり、どのような言葉かよく理解できるのではないだろうか。
 今までは、それほど言葉について意識していなかった私だが、これからは自分なりに言葉の意味をよく理解し、昔からある言葉を大切に守っていければいいのではないかと思う。

   講評   inoko

 ゆっぴさん、こんにちは。
さあ、新しい年が始まりました。今年の目標は?


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