国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   本当の豊かさ   えひな

 あなたの考える本当の豊かさは何だろうか?世界中の一人一人がきっと違うと思う。例えば、お母さんだったら忙しい家事をしないでいいことで、おばあちゃんだったら好きなカラオケを歌いまくることで、おじいちゃんだったら一日中魚釣りをすることだったり、病院で入院している人は健康で過ごせることで、学校の先生は生徒と楽しく過ごせることで、セレブはお金で生きる毎日だったりとさまざまだと思う。百人いたら、百個の豊かさがある。そして、だんだん豊かになってきた、この頃。あなたは、今日一日豊かだっただろうか?
 たしかに、お金があることが豊かであると考える人がいる。今の日本は、経済的に豊かである。そのすべては、私たちの祖先が苦労して築き上げたものだ。だから、余計にお金は大切なものであると考える人がいる。私の友達でも、「今ほしいものは?」と聞くと「お金」と答える人がたくさんいる。そういっている私自身もお金がほしと思うことがよくある。毎月のお小遣いはたったの千円。私は、とくに電車での通学で部活もやっているので、おなかが減ったり、のどが渇いたりする。でも毎日買うわけにはいかないので、やりくりして生活するのはとても大変だ。だから、お金があれば、豊かになる部分もある。
 しかし、お金で買えない豊かさもたくさんある。私が考えるのは、友情、健康、家族、信頼だ。私がこの中で最も大切にしているのは、信頼である。九月十六日、私の通っている中学校で体育祭があった。何人かが飴を持ち寄り、配って回り、上辺だけの信頼を手にしていた。そのことが担任の先生にばれて、説教をうけた。その先生は泣きながら、「君たちのことを信頼していたのに。」といった。その言葉に私はぐさっときた。それ以来、信頼関係をもう壊したくないと思った。昔話でもそのようなことがある。かさ地蔵の話もそうである。これは、ある貧しい夫婦がおもちを買うために、おじいさんがかさを作って里へ売りに行く。だが、その途中に地蔵があって雪でうまっていた。それを、おじいさんがはらってあげ、かさを頭にのせた。その夜、おじいさんとおばあさんが寝ていると、地蔵が来て食べ物をたくさん置いていった。このことから、やさしさによって得られる豊かさというものもあると思う。
 最後に、私の考える本当の豊かさを述べたい。「私たちの人生は、私たちが費やしただけの価値がある」という言葉があるように、いろんな人とふれあい、いつも心から笑っていられることが本当の豊かさだと思う。

   講評   huzi

 講評がおそくなって、ごめんなさい。 <(_ _)>
 本当の豊かさという大きなテーマで考えた、ことし最初の作文。答えのでないテーマですが、自分の体験を生かして、ehinaちゃんの等身大の意見を展開させることができました。
  書きだしの段落には、小さな幸せを見つけて書いたね。カラオケや魚つり、家事をしなくていいこと、セレブと呼ばれること(笑)。それぞれに、豊かさに対する感覚は違いますね。まずは、それに気づくことから、「本当の豊かさ」とは「自分にとって」と枠を決めて書く展開はとてもいいです。
  経済的に何不自由なく、好きなだけお金を使えればいいなあと、1ヵ月のおこづかい1,000円のehinaちゃんは、つくづく思うのですね。先生のうちの子も、中学生の時は1,000円でした。おつかいに行ってくれたら50円プラスします。そのおかげで小さなお金でもありがたがる癖がついて、これは心の豊かさのためによかったかなと思います。
  お金では買えない豊かさについて、体育祭のときの事件をもとに、深く考えたね。先生の涙。たかが飴玉ですが、もので人の心を動かす生徒達が、残念に思えたのでしょうね。【かさ地蔵】の昔話は、よくできました。心が豊かな人は、自分の物を差し出して、他の人(お地蔵さん)を温め、自分も温かい気持ちになるんだね。
 【総合化】もよくできました。どんなときも、心をやすらぎと笑いで満たすよう、また、それが周囲にも伝わるような人でいたいものですね。

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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