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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   民主主義と義務   くるりんぱ

(導入)つい先日、米大統領選の指名候補者選びの序盤戦であるニューハンプシャー州予備選挙の結果が報じられた。民主党ではクリントン上院議員がオバマ上院議員を破って逆転勝利したそうだ。一国のリーダーを男、女、人種、また年齢に関係なく、自分たちの意見で選ぶことができるのが民主主義の真骨頂である。(当為の主題)このような民主主義を私たちは目指していくべきだと思う。
 (複数の方法一)そのためには第一に、選挙を面倒くさいと思わないことである。(体験実例)私は選挙には必ず行く。しかもただ投票に行くというだけでなく、どうせなら朝一番に行こうと決めている。一番になると投票の前に投票箱に何も入っていないことを確認する作業を選挙管理委員の人と行うことができる。その作業が終わると、いよいよ投票である。いまでは選挙をすることはごく当たり前のことであるが、実際にはここ100年以内のことである。特に女性の参政権が認められたのは戦後のことで、たかだか60年しか経っていない。その当時の女性が参政権を勝ち取ってくれたおかげで、現在の私たちも及ばずながら政治に参加できるのである。にもかかわらず、どうせ1票しか投票できないし、投票してもしなくても大して政治は変わらないだろうから選挙には行かないという意見が時々まわりから聞こえてくる。たしかに1票で大きな影響を及ぼすことはできない。しかし、当選者の票のすべてはもとをただすとそんな非力な1票の集まりである。私たち有権者は一人一人では何もできないが、ちっぽけな1票がたくさん集まって当選者を応援すればできなかったことができるようになるのではないだろうか。民主主義を守りたければ、まずは選挙に行く義務を果たさなければならない。
 (複数の方法二)また第二に大切なことは、反対勢力がいつも拮抗している状態をつくり、権力の偏りを防ぐことである。(歴史実例)戦前の日本では軍部に対抗できる勢力が育たなかった。そのため軍部の独裁政治を許してしまい、結果として戦争への道をひた走りしてしまった。だから反対勢力の存在は必要不可欠である。違う意見をもっている集団同士は、お互いに相手が何を言わんとしているかを知ることは大切だが、だからといって理解し合おうとして無理に歩み寄る必要はない。むしろ、それぞれが自分の意見を押し通すことでお互いを牽制し合い、誤った方向に突き進むことを防ぐことができる。権力が1つの集団に集中し始めると独裁政治が始まるきっかけを作りかねない。それだけは絶対に避けなければならない。
 (反対意見への理解)確かに民主主義ではたくさんの意見が出過ぎて収拾がつかなくなることもあるし、また結論に全員の意見を反映できるわけでもない。しかし、民主主義がこのように能率的でなく万能でなかったとしても、自分で判断できる自由を私は手放したくない。「民主主義は、教科書には書かれていない」ということわざがあるように、(ことわざの加工)民主主義の答えは一つではない。民主主義にはたくさんの答えが用意されており、どれを選ぶかは私たち自身の決断である。ときには筋書きのないドラマのようなつらい展開になってしまうことがあるかもしれない。それでも独裁者に押しつけられたものに耐えることよりも、ずっとマシである。私たち自身が選んだ答えが間違いであったと気付いた時、民主主義ならもう一度判断をし直す自由がある。だから、(当為の主題)これからも日本は民主主義を貫き通すべきだと思う。

   講評   hota

 新年おめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
 
さて、新年第1作の作文は、「書きづらかった」と一言欄にありましたが、大丈夫です。充分、力作になっていると思います。もちろん、もう少し時間があれば、少し手を入れてみるともう少し良くなりそうですが、それでも限られた時間の中で、とりあえず精一杯書いてみることが力になります。

 1点だけ、「ことわざの加工」は、どういうことわざを加工してくださったのでしょう。周知のものでなければ、もとのことわざと、どのように加工したのががわかるとベストです。

★次週は休み宿題ですが、よろしくお願いいたします。


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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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